ステビアは独自の苦味成分があるのですが、それを取り除く技術が開発されて、1972年に世界にさきがけ、甘味料として商品化されました。現在も使用を認めていない国がありますが、ステビアは適正に使用される限り人体に安全であることが実証されてきています。さらに、茎には強い抗酸化活性作用があるなど、私たちの健康に良いものである認識が増えつつあります。
ステビアの特徴
キク科ステビア属の多年草です。パラグアイ原産です。
草丈は50 cmから1 m前後、茎は白い細毛に覆われている。夏から秋にかけて、枝先に白い小花を咲かせます。ステビアの葉をちぎって口に入れ噛むと、驚くほどの甘さが感じられます。
ステビア属には154以上の種が存在し、その中にはハーブとして用いられているものもありますが、甘味源を有するのはこの一種のみです。
ステビアの利点
ステビアを積極的に摂取することで健康を増進したり、特定の疾病の治癒や予防ができるというヒト試験でのエビデンスは、今のところ存在しません。しかし、高エネルギーの食事が多い今日では、糖質の代わりにステビアを食品や飲料に上手に取り入れることで、適切なエネルギーバランスの維持が期待できます。また糖質制限のある糖尿病患者さんの食事に取り入れることで、生活の質を向上させることができます。
甘味料としても利用
天然由来の甘味料ステビアは、砂糖の200~300倍の強い甘みを持ち、極めて少ない量で食品や飲料に甘みを加えられます。砂糖の代わりにステビアを使うことで甘味を損なうことなくエネルギー摂取量を抑えることができることから、体重増加を抑えたい人、糖質を控えたい人、虫歯のリスクを減らしたい人などに適していると言われています。
葉を生または乾燥させたものを熱湯に浸して、ハーブティーに甘みを加えるために一般的には使用されています。
ステビア農法とは
ステビアの抽出物質を農作物に与える事により残留化学物質を分解し、有効微生物を活性化させるために、団粒構造の水分や養分を保持しやすい土壌になります。また無機態窒素を多く保持した微生物が根圏に多く集まる為に病原菌を防ぎ作物が必要な時に必要なだけ養分を吸収できる土壌に生まれ変わりまなどの効果があるそうです。
今でも危険性はあるのだろうか?
以前は発がん性があるとまで言われていたステビアですが、研究により発がん性がないことは判明しました。
ステビアはキク科の植物です。そのため、キク科の植物のアレルギーを持つ人がステビアを摂取すると、アナフィラキシー反応を起こすことがあります。スギ科のアレルギーと同様、キクの花粉で鼻水が出たり目がかゆくなる場合は、ステビアの摂取は控えた方が無難と思われます。
育て方
30℃を超す厳しい暑さには弱いですが、耐寒性は強く0℃以上保てる場所であれば露地植えも可能です。ただ、乾燥状態と過湿状態が苦手なので、土の表面が乾いてから水やりをするようにしましょう。冬場は休眠するので、乾燥気味に保つこともポイントです。
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