山の修行者が食べる、食べない? ギョウジャニンニクの魅力

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本州中部以北に分布している、ギョウジャニンニクはお浸しや、酢の物、天ぷらなどにしても美味しいです。独特のニンニク臭が食欲をさそいます。食べて良し、育ててみるのも良し。魅力に迫ります。

植物の特徴

ネギ属の多年草です。
北海道、近畿以北の亜高山地帯にある針葉樹林や、混合樹林帯の水湿地に群生しています。長さ20 ~ 30 cm、幅3 ~ 10 cmの葉をもち、で強いニンニク臭を放ちます。地下には外周が網状繊維からなる鱗茎を持ちます。

初夏に花茎の頂端に、白色または淡紫色の小花を多数(にらの花に似ています)咲かせます。種子のほかに不定根でも増殖します。生育速度が遅く播種から収穫までの生育期間が5年から7年と非常に長いことから希少な山菜とされ、市場流通量は少なく高値で取引される傾向にあります。

アイヌネギとも呼ばれています。

修行僧が食べた??

名前の由来から来ており、山にこもる「行者が食べた」という説とか、これを食べると滋養がつきすぎて修行にならないため、食べることを禁じられたとも言われています。どちらにしても、いくつかの説が有るという事は、それだけ何らかの注目があったからだと思われます。

普通のにんにくと比較して、収穫までに長い年月がかかるので、スーパーなどに出回ることが少なく、大変貴重です。また香りは普通のにんにくより強いので、食べる際は少し注意が必要です(でも美味しいんです)。

美味しいレシピとは

いろいろ工夫して楽しめます。
漬けて食べたり、天ぷらや酢味噌和え、卵とじに入れたりと美味しさが広がります。


醤油漬け
はかまを取ってサッと塩茹でし、容器に入る長さに切ります。保存容器に醤油、みりん、ごま油を入れて行者にんにくを加えて漬け込んだらできあがりです。

「はかま」と取った状態の行者にんにんく

天ぷら
天ぷらにしてもおいしく食べられます。米粉を使って薄く衣づけするのがコツです。

酢味噌和え
湯がいた後に、しっかりと水分を絞ってから酢味噌に和えます。あ~たまらないシャキシャキ感と酢味噌の味!

最近は趣味の山菜づくりが流行っている

最近は多くの山菜が、ご家庭の畑や鉢で栽培して収穫を楽しんだり、観賞する目的で苗が売られています。行者にんにくもその一つです。成長が遅いので収穫を意識すると、たくさんの株をまとめ買いする方も多いです。ホームセンターでも苗は売られていますが、まとめ買いするほど沢山置いてありませんので、通販を利用するのが良いと思います。

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