観賞・薬用・食用 いろいろな用途 ツルボ。

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秋にピンク色の素朴な花が咲きます。花茎の高さは20-40cmで可愛らしいです。救荒植物として昔は食用にされたようですが、今では忘れ去られている植物です。

植物の特徴

キジカクシ科ツルボ属の球根のある多年生草木です。
北海道〜沖縄の日当たりのよい原野や畑のふちに生えます。ツルボが属するツルボ属には、ユーラシア大陸の西側や、北アフリカに分布する種が多いですが、日本に野生で分布するのは、ツルボ一種だけになります。

花期は8月~9月で、花茎を伸ばして、淡紫色の小花を総状花序に多数つけます。花序の長さは果時に8〜17cmに達する。花は斜上向きに咲きます。開花の時期には葉がなく茎のみの場合もあります。花序はムスカリに似ています。

日本で栽培される種としては、シラー・シベリカや、シラー・ペルヴィアナが多いです。シラー・ペルヴィアナには、オオツルボという日本語名も付いています。シベリカもペルヴィアナも、青紫の美しい花を咲かせます。

【大ツルボ】

シマツルボ(縞蔓穂)は、アフリカ南部原産のユリ科 シマツルボ属の植物です。小さな球根性多年草で、葉に縞があることからシマツルボというようです。

園芸用に栽培されるツルボ属の種は、ほとんどが春咲きです。けれども、日本のツルボは、秋咲きです。

救荒植物としてのツルボ

ツルボは、地下に栄養をためた鱗茎を持ちます。鱗茎は、地下茎の一形態ですが、丸い「球根」に見えます。鱗茎は飢饉のときに食料とし役立ったようで、水によくさらしたものを煮て食べたり、粉にして餅を作ったそうである。鱗茎は飢饉のときに食料とし役立ったようで、水によくさらしたものを煮て食べたり、粉にして餅を作ったそうです。

葉や鱗茎だけでは、良く似た毒草があるので注意が必要です。花が咲いているのを見つけて、場所を憶えておくと安全です。

薬効としてのツルボ

ツルボには、薬としての効果もあるといわれています。球根をすりおろしてガーゼにつけ、湿布として使用すれば火傷、切り傷、神経痛、皮膚病に効果があると期待されていました。金属性のおろし器は、化学反応により有効成分が変化するそうです。医薬品として、ツルボエキスを原料としたうがい薬や化粧水なども販売されています。

【シマツルボ】

育て方

ツルボは耐寒性があり、日当たりのよい場所を好みます。日本では北海道から沖縄までの全国各地に分布しています。球根ではなく種まきからはじめた場合は、開花まで2年以上かかります。水はけがよいアルカリ性寄りの土が適しています。

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