コモンマロウ(ウスベニアオイ)

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コモンマロウは「ウスベニアオイ」という植物です。若葉や花はサラダやハーブティーに利用されます。鑑賞用に庭や道路の脇に植えられているのを見かけます。お庭に一株あると楽しくなるかもしれませんね。野生化して各地で見る事ができます。

ウスベニアオイの特徴

アオイ科ゼニアオイ属(マロウ属)の多年草で、ヨーロッパ原産です。本州以南の地域で野生化して帰化植物となっています。

茎は直立して高さ60cmから1mに達し、全体に粗い毛があります。大きいのもでは2mに達する事があるそうです。葉は下の写真の様に円形で掌状に5〜7に浅裂して、縁に鋸歯があリます。
葉柄は長く互生します。

花期は春から夏の時期に、直径3.5cmほどの淡紅色から白色の5弁花を葉腋に数個ずつ付けます。

【ウスベニアオイ 葉の特徴】

容姿が似ている植物には「ゼニアオイ(銭葵)」という種があり、ウスベイアオイの変種(または園芸種)とされています。それぞれ違いはあるのですが、食用等用途は同じに利用できます。

【ゼニアオイ】

ゼニアオイは一般的に茎には毛が無く、葉の切れ込みが浅くて円形に近い特徴があります。またウスベニアオイは葉の付け根に1~4個花が付きますが、ゼニアオイは葉の付け根に5~15個付きます。
しかし淡い色の花で茎に毛があるのに、葉が丸い中間のような草姿のものもありますので、判別は難しい場合があります。

用途はいろいろあります。

花は色が変わるハーブティーとして利用されています。お湯を注ぐと透きとおった青色から紫色になりますが、時間の経過とともに酸化されて青、紫、ピンクと変化します。また、レモンなど酸性物質を加えると一瞬で鮮やかなピンクに変色します。

若葉と花はサラダやハーブティに、葉と根は茹でて、野菜としても利用できます。

民間薬としても利用されており、葉や花が持つ粘液質が、喉や気管支、胃などを保護するので、風邪や咳、胃腸の炎症などを緩和すると言われています。

育て方

比較的丈夫な植物で、育て方はそれほど難しくありません。耐寒性があるので日本の寒い地域でも栽培できます。日光を好みますので一年を通して日当たりが良く、水はけ、風通しの良い場所に植えて下さい。移植を嫌う直根性の植物なので、植え替え時は根鉢を崩さないように気を付けましょう。一株の寿命はあまり長くなく、4~5年に1回、さし芽やタネで更新すると良いです。

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