新しいシンボルツリー、ハイノキ(灰の木)

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成長が遅く、狭い庭でもシンボルツリーとして楽しめるハイノキ。繊細な細い葉と、かわいい白い花が楽しめます。「灰」とは染物の定着材としてハイノキから作った灰汁を媒染剤として使った事から来ています。実は野鳥が好んで食べに来ますよ。

植物の特徴

ハイノキ科ハイノキ属の常緑小高木です。
日本では関東から西の本州や四国、九州で自生しています。常緑樹の中ではめずらしく、非常に成長が遅いのが特徴です。

4~5月になると、1cmほどの小さくて白い花を咲かせます。花は小さな5枚花弁で、複数の長いおしべが特徴です。その後、オリーブを小さくしたような実ができます。実は夏から秋にかけて熟すと、緑から黒紫色に変わり、小鳥が実をついばみに来ることも珍しくありません。

ハイノキを利用する文化

ハイノキの材から作った灰汁が、染物をする際、染料を繊維に定着させる「媒染剤」に使われたそうです。また同じハイノキ科の常緑樹では、クロキ、サワフタギ等も枝葉の灰汁を染料として使う様です。

材は緻密なため、将棋の駒や箸、民芸品などを作るのに使われています。 

育て方

樹木は結構耐寒性があるとも言われていますが、寒冷地の育成例が少ないため関東以南で育てられるのが確実だと思われrます。元来は山間の岩場に群生するような木であり、痩せ地でも丈夫に育ちます。ただし、粘土が多いような水はけの悪い場所では根腐れを起こして枯れることがあります。

根張りが浅いため乾燥に弱いので、根元をリュウノヒゲなどの下草で覆って乾燥を防ぐ事をお勧めします。夏の強い日差しや西日があたる場所では、葉焼けしたり、葉を落とす事があります。美しい葉を維持するには、半日陰程度の場所に植えるのがよいでしょう。

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