生薬、セリの香りを生かした料理に活躍!トウキ(当帰)。

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根は生薬として利用されてきましたが、現在はハーブとして、トウキの葉を料理のアクセントとして、トウキ葉を使った天ぷら、お茶、調味料、和洋菓子や石鹸など様々に利用が広がっています。

そうか。薬膳料理として捜していたぞ。トウキの特徴とは?

セリ科シシウド属の多年草です。
本州中部地方以北に分布し、山地の岩の間などに自生しており、高さは 40cm 前後になります。

茎と葉柄は赤紫色を帯びて、茎や葉は毛は無く、葉の表面は濃緑色で光沢があります。葉は互生して、小葉は切れ込みがあり、縁にはとがった鋸歯があります。
強いセロリに似た香りを持ちます。

6月から7月頃、枝先に複散形花序をつけて傘状に白い花が咲きます。
果実は長楕円形で、8月頃に黒褐色に熟して種ができます。

系統としては、「オオブカトウキ」と「ホッカイトウキ」があります。一般的に、トウキと呼ばれるものは「オオブカトウキ」を示し、奈良・和歌山県境に近い「大深」地方にちなんでいます。ホッカイトウキは、明治以降、北海道に導入された栽培種と言われています。
大分県南部・宮崎県北部の山間部の限られた地域だけに自生する「ヒュウガトウキ(日本山人参)」が存在します。

■併せて読みたい
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漢方としての用途とは?

精油(リグスチリド等)を含み、漢方処方薬として、補血、強壮、鎮痛、鎮静などの目的で、婦人薬、冷え症用薬、保健強壮薬、精神神経用薬、尿路疾患用薬等の処方に高頻度で配合されます。
(奈良県産業・観光・雇用振興部 産業政策課 新産業創出係 HomePage より引用)

秋に茎葉が枯れはじめたころの根を掘り、水洗いして陰干ししたものを当帰(とうき)と称して薬用に利用します。

和スパイスとして料理に利用されたり、健康商品に利用されています。

2012(平成24)年より、葉の部分が非医薬非医となったために、一般利用として葉の有効利用が注目されるようになりました。

生葉を刻んでハンバーグに混ぜたり、パスタやピザに振りかけたりと、和風スパイスとして利用されています。その他にも、トウキ蒸留水を使ったした化粧品や石鹸、バスソルト、トウキ塩などの加工品の開発も進んでいますよ。

秋に黄変する前の茎葉を刈り取って、細かく刻んで干したものを、浴湯料として布袋に入れて風呂に入れると、不眠症や肩こりなどに良いそうです。

■参考
東京都福祉保健局 物の成分本質(原材料)について
「トウキ」を含む 非医薬品リスト

自宅で育てて、ぜひ自慢してください!

種子は市販されてもいて、栽培方法は、基肥に堆肥や腐葉土を混ぜた土に4 – 5月ころに蒔種します。発芽には10日から2週間ほどかかります。

温暖で雨量少い地を好み、砂質壌土や腐植土が良いです。夏季は冷涼なところを好むため、高原地や山麓などが適地になります。

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