山菜として収穫が楽しい、シャク(ヤマニンジン)

品種のご紹介

茎、葉、根は山菜として利用されます。春の早い時期に川沿いの山歩きで見つける事ができます。銅葉が美しい園芸品種としてのワイルドチャービルも流通しています。

シャクの特徴

セリ科シャク属の多年草です。
カムチャツカからヨーロッパ東部までのユーラシアの中北部に広く分布し、日本では北海道から九州の冷涼な山野の湿り気のある場所に分布しています。

茎は直立して上部で分枝し、高さは80-140cmになります。
葉は羽状複葉で互生し、下部の葉には長柄があり葉質は薄く柔らかいです。

5月~6月頃に花が咲きます。花茎の先端に白い5弁花を多数つけます。全体に芳香があり、果実は円柱形で黒く熟します。葉がニンジンに良く似ており、山にんじんとも呼ばれています。

また銅葉として主に観賞用として「ワイルドチャービル」の名称で流通しています。
似た名称が多いので、以下にまとめました。

名称分類用途
シャク、ヤマニンジン、ワイルドチャービルセリ科シャク属山菜、観賞用として利用
チャービルセリ科シャク属料理の風味付け(1年草)
イヌトウキ、日本ヤマニンジン、日向当帰セリ科シシウド属健康食品やサプリメントとして注目
【ワイルドチャービル】

また「ムラサキケマン」と呼ばれる、似ている毒草があります。葉や茎の形が極めて似ており、生育場所も重複することが多いので注意が必要です。ムラサキケマンにはシャクのような、セリに似た特有の爽やかな香りが無く、花は赤紫色で長さ2cmの筒状の花を咲かせます。花が咲かない時期で選定に自信がない場合は、収穫をやめるべきでしょう。

料理の仕方

3~6月が旬で、10~20cmくらいに伸びた若芽を食用として利用します。
おひたし、炒め物、天ぷらなどにして食べる事が多い様です。セリ科独特の癖のある味ですがおいしいです。珪酸という物質が多く含まれているので、一度に多食しない方が良いでしょう。

根はヤマニンジンと呼ばれ、乾燥させて煎じると消化不良、滋養強壮、頻尿などに効果があります。

■シャク採り(10分)
くーねる 様

シャク採り

育て方

耐寒性には優れていますが、暑さに弱く、関東では夏越しの難しい植物です。半日陰から日陰で適湿な場所を好みます。強健で育てやすい山菜ですが、夏場の高温乾燥に注意しましょう。

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