観賞、そしてハーブの魅力。キンセンカ(金盞花:カレンデュラ)

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黄やオレンジ色の暖色系の花が長期間咲き続け、切り花として昔から利用される花です。冬の花壇や寄せ植えに色が明るく冬彩りとして重宝されています。また薬用や料理の着色料としても利用され、ポット・マリーゴールドの名前でも呼ばれています。

キンセンカの特徴

キク科キンセンカ属で地中海沿岸が原産です。
春咲き一年草として扱われますが、宿根草タイプは冬を越すので「冬知らず」の名で市場に出回っています。同じキク科の「マリーゴールド」と似ていますが属が違います。
樹高は10~60cm程度です。

葉は長さ5〜18センチメートルの単葉で、しばしば荒い毛が生えています。茎は直立性で20cmから1mの高さでよく分枝します。

春から夏にかけて、花径10cmほどの花を咲かせます。
花びらは光沢のあるオレンジや黄色で、花容は一重、八重、また中心に黒のスポットのあるものと多彩です。日の出と共に開花する性質があります。

ハーブとしてのキンセンカ

春から夏にかけて、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせるキク科のハーブです。
花弁には、カロテノイドやフラボノイドなどが含まれ、クレオパトラの時代から皮膚や粘膜の損傷や炎症対策に用いられてきた歴史があったそうです。しかしキク科アレルギーの人や妊婦さんは、使用に注意が必要です。

花弁がサフランの代用品として利用されたり、エディブルフラワーとして、サラダ、ケーキの彩りに重宝されている花です。

精油は緑がかった濃い茶色をしており、アロマテラピーでの作用としては、抗炎症・皮膚疾患や創傷治癒、収れん、月経促進作用などさまざまな作用が期待されます。しかしごく少量しか生産されないため、キャリアオイルによる浸出油を用いることがほとんどだそうです。

育て方

寒さに強く、日当たりと水はけのよい肥沃な土壌を好みます。酸性土壌では育ちが悪く、弱アルカリ性の土壌を好みます。種まきは秋か早春です。寒冷地以外は秋まきが普通です。気温が高すぎると発芽率が悪くなるので、残暑厳しい日は避けて涼しくなってから播種しましょう。18-25℃の気温で種まき後5日ほどで発芽します。

耐寒性はかなり強く、よほどの寒地や多雪地でないかぎり戸外で栽培できます。
茎が伸びていない状態で、ロゼット状態であれば-15℃ぐらいにも耐えられますが、とう立ちして花茎が伸び出してからは凍結や強い寒風にあうと傷みやすくなります。

直根性の性質です。移植を嫌いますから苗からの植え付け時は、根をいじらないように注意しましょう。

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