木材として、観賞として、食用として愛される、トチノキ。

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木は芯が黄金がかった黄色で、周辺は白色調で木材として利用される他、実を渋抜きした後に食用にされます。葉が大きいので夏に木陰を作る緑陰樹にも適し、特に近縁種のベニバナトチノキは街路樹に利用されています。秋に葉が黄葉し美しい。

トチノキの特徴

ムクロジ科トチノキ属の落葉高木です。
非常に大きくなる樹木で、樹齢300年以上、樹高30mに達する巨木も知られています。

北海道西南部から九州中北部までの山地に見られる日本の特産樹です。冬芽は1センチほどと大きく、冬の庭園で異彩を放つ存在です。粘液に覆われて黒光りし、その粘液は生薬に使われます。

5月から6月に、葉の間から円錐状にたくさん咲かせます。色はクリーム色で、赤い斑点が入ります。ある程度の大木にならないと花を見ることはできないため、一般家庭の庭で観賞するというよりも公園や街路樹などに適しています。実がなるのに三代かかり、植えてもすぐには収穫できないため、「トチを刈る馬鹿、植える馬鹿」という諺があるほどです。花は蜜を多量に出し、ミツバチ等が集まる「蜜源」となります。

北米南部原産のアカバナトチノキや、セイヨウトチノキとの交雑種であるベニバナトチノキは花が赤くて美しいため、観賞用としても利用されています。

【アカバナトチノキ】

秋にツバキに似た硬い殻をもつ黄褐色の丸い果実が出来ます。殻の中には茶色のタネ(トチの実)が入っています。見た目は少しクリに似ています。トチの実には蛋白質が豊富に含まれますが、サポニンを多く含んでいるので、渋抜きをしてトチ餅、お菓子、せんべいなど食用とされます。

日向を好みますが日陰にもやや強い特性です。病害虫にはかなり強いですが、強風、潮風、排気ガスには弱いです。児童文学『モチモチの木』に登場する木は、このトチノキの事です。

トチノキの利用例

材木として

材は広葉樹としては柔らかくて加工しやすく、栃杢と呼ばれる美しい木目が入るため、国産材としての人気はケヤキに並びます。耐久性が不足するために建材としてはケヤキに劣りますが、家具、算盤、擂粉木、臼、盆、椀などの細工物に使われ、蕎麦粉を練る木鉢としては特に好まれます。樹皮は灰色で縦に皺が入り、樹齢を重ねると画像のような模様ができます。
(庭木図鑑 植木ペディアより引用。一部文体修正)

実を食用に

縄文時代の遺跡からも出土されるなど日本人とは関係が深く、江戸の飢饉や戦後の食糧難には庶民の貴重な栄養源となり、嫁入りの財産にした地方もあるほどだったそうです。

栃の実は現代でも「栃餅」として餅米と共についた物や、粥にしたものが食用されます。ただし、栃の実には「サポニン」や「エスクリン」といった毒性の物質が含まれ、味も苦味があります。十分な灰汁抜き(精製)をしないと下痢、胃腸炎、脱水症状に陥ることがあり、こうしたことから栃の実はクリよりも劣るという意味で「馬栗」と呼ばれます。
(庭木図鑑 植木ペディアより引用。一部文体修正)

育て方

日当たりのよい、湿り気のある土壌を好みます。乾燥を嫌うので、西日の当たる場所は適しません。
放任でも樹形が整うので、基本的に剪定の必要はありません。自然樹形が最も美しいです。

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