多様性による美しさ。甘茶として利用できる種も。ヤマアジサイ。

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アジサイの多くは「ガクアジサイ」が多いですが、山中で良く見かけるものは「ヤマアジサイ」または「サワアジサイ」と呼ばれるものがとても多いです。色のバリエーションが多く、さらに花の形は中心部と輪郭部で花の形に違いがあって飽きません。小さく仕立てやすいので、鉢植えにも良いです。

ガクアジサイとの違いや特徴とは?

アジサイ科アジサイ属の一種類です。
関東より西の山間部に分布しており、半日陰の湿り気のある林や沢沿いに生育しています。近縁種の「エゾアジサイ」は、東北~北海道に分布しています。

樹高は1mほどです。
ガクアジサイと比べ、花の色が多様性に富み様々色も花があります。
花序は直径 7cm から 18cmくらいで、装飾花(中性花)は直径1.7cm から 3cm になります。装飾花の萼片は、白色または白青色で少し反り返りますが、紅色を帯びることもあります。ガクアジサイよりも花序が小型なので、コガクと呼ばれることもあります。

葉質はガクアジサイに比べて薄くて光沢がなく、6.5cm から 13cmくらいで、長楕円形・楕円形・円形など形はさまざまです。

地域による変異が多いため、人気が高いそうです。

甘茶として利用できる種もある!

ヤマアジサイのなかで葉に甘味のある植物を指します。
各地の自生種のなかから発見され、品種の数もとても多いのが特徴です。

葉は生葉では甘みを感じませんが、甘茶に加工すると甘みが出るので、糖尿病患者の砂糖がわりの甘味料として利用されます。

花を蕾のうちに摘み取り葉を生育させ、8月半ばに葉を摘んで水洗い後2~3日天日で乾燥させ、その後葉に水を噴霧してムシロなどをかぶせ、一昼夜放置して発酵させた後に、手でもみながら天日乾燥させます。乾燥させたものを甘茶として保存し、煎じて利用します。

様々な個性のある、ヤマアジサイはきっとあるはず。

木の下など、やや明るいところで、やや湿り気のある肥よくな土壌を好みます。耐陰性はありますが、花つきをよくするには午前中くらいは日の当たる場所が適します。
庭植え、鉢植えともに水切れには注意します。土の乾燥や強い西日は、生育や花つきを悪くします。(「みんなの趣味の園芸」より)

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