秋になると紫色の数珠なりでかわいらしい木を目にします。巷ではムラサキシキブと呼ばれていますが、実は間違って呼ばれている様ですよ。
本当のムラサキシキブとは?
ムラサキシキブはシソ科の落葉低木です。 北海道から九州、琉球列島まで広く分布しており、海外では朝鮮半島や台湾に分布しています。3~5mにも成長し、人の背丈より上に花や実を付けます。さて私たちが庭や公園等で目にするものの多くは、実は「コムラサキ」に分類される種なのだそうです。
さて、コムラサキは 北海道及び青森を除く日本各地の山野に分布する落葉低木です。日本のほか、中国や朝鮮半島にも分布します。ムラサキシキブと違い、 樹高が1.5m程度に収まり、いわゆる「下草」として広く親しまれています。以下に違いを簡単に載せてみました。
■参考にムラサキシキブの動画を載せました(約1分)
QUANTUM SENSE CHANNEL 様
コムラサキシキブのまとまった鈴なりの実とは付き方が違うのが分かります。
他にも種類がある
コムラサキの変種で、シロシキブというものがあります。 シロミノコムラサキとも呼ばれ花も実も白いです。これもかわいらしいですね。
また、より大きく変化したオオムラサキシキブというものがあります。 葉は厚く大きく、長さ20cmにもなります。枝や花序も一回り大きいです。本州以南に見られるとされており、やや南よりの分布を持つそうです。
盆栽が販売されている
Japanese beautyberry とも呼ばれています。日本はやっぱり盆栽で美を追求しなくっちゃ。
■ムラサキシキブの盆栽(約8分半)plantsplusjp 様
庭に苗を植えよう。鳥がくるかも。
いろいろな園芸種の苗が売られています。ここはホームセンターで選ぶより通販で吟味して購入した方がお気に入りの種をゲットできると思います。
■ムラサキシキブを食べるウソ(16秒)marigoldsky2009 様
■なかよしこよし
在来種に比べてとても実も房も大きく、色付きもよい品種です。葉は従来のムラサキシキブより大きく、細かい毛が表面に生えているので触るとふわふわしています。
■ムラサキシキブ
■ 紫々紫
斑入りの葉は爽やかで寄せ植え・ガーデン等で楽しめます。秋には涼しさとともに葉色もあかね色への変化が楽しめます。
■シロシキブ
最後に
最近はコムラサキをムラサキシキブと混同されない様に、ムラサキシキブ(コムラサキ)というような記載も目立つようになってきました。どちらにしても愛らしい実を付ける植物ですが、ちょっと違いを知っていると、さらに味わい深い植物との付き合い方になるかもしれませんね。
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