白く美しい花や、つやのある葉で赤みを帯びる新葉。果実にも観賞価値があり、庭園樹として古くから世界の熱帯地方で広く栽培されてきました。沖縄でもよく見られます。丈夫で育てやすく、冬は室内で管理すれば、容易に越冬できます。
フトモモの特徴
フトモモ科フトモモ属の常緑高木で、東南アジア原産の果樹です。
現地では樹高は12mほどになる事が有る様ですが、日本の場合は数メートル程度です。樹皮の色は、若枝時には赤色ですが、大きくなると灰色になります。
葉は対生あるいは十字対生し、葉身は長楕円状披針形で葉先は尖ります。質は革質で、表面は光沢があります。若葉は赤褐色ですが、次第に緑になってゆきます。
花期は5月頃です。花は直径3cmほどで花弁は黄白色で、雄しべが多くて目立ちます。果実は開花後、40~60日ほどで収穫できます。球形をしており、夏に黄色く熟して径は4cmほどです。味は淡泊ですが、バラに似た芳香があって食べられます。
■福岡市植物園 人身の大股でありません フトモモ 温室2016(50秒弱)
sao ikube 様
フトモモ科の植物で人に有用なものは、沢山あり、フトモモ属では「チョウジ」、「レンブ」などが有名です。他の亜科を含めると沢山の果物やスパイス、観賞用植物などがあります。
果物は加工品が多い
生食するよりも、ジャムやゼリーなどの加工用や、酒の香りづけなどに用いられます。
フトモモの実は国内では沖縄以外流通していない様なので、ジャム作りの記事が見当たりませんが、同じ科のフェイジョアジャムの記事が参考になるかもしれません。
育て方
耐寒性はやや弱いため、冬場などは室内で管理する事で冬越しも可能になります。耐暑性は弱くもなく強くもなにので、夏時期などは涼しい場所で育てましょう。日本国内において、温暖化の影響により路地などで生育する品種も増えていると言われています。横浜の露地で開花・結実した実績もあります。
較的丈夫な植物であり、用土を選びませんが、鉢植えで栽培する場合などでは水はけを良くすします。植え付けは4月から9月の中で行います。
果実が付いている時にはたっぷりと与えてる事がコツで、冬場以外の水やりは大切です。冬場は寒さにはそれほど強くはないので、日当たりが良い場所に置き水やりは多少控えます。
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