食感がたまらない。ヘーゼルナッツ。

品種のご紹介

ちょっとした工夫で、甘さを楽しんだり、香ばしさを楽しむ事ができるヘーゼルナッツ。ヨーグルト・野菜・お菓子のトッピングに、おやつやお酒のおつまみに楽しみが広がります。そして、育てる事もできます。

植物の特徴

カバノキ科ハシバミ属の落葉低木です。
ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアの森林の縁や牧草地、雑木林、小川の周辺などに広く自生しています。

大きさはどんぐりよりも大きく、ナッツとして食用にされます。現在の栽培種はセイヨウハシバミで日本に輸入される95%はトルコ産と言われています。外見はブナ科のどんぐりに似ていますが別の植物です。

葉は互生して長さ5~12㎝、幅4~12㎝の卵形~広楕円形で、縁が重鋸歯になっています。

花期は2月下旬~4月中旬です。葉より早く花を付け、同じ木に雄花と雌花が別々に付きます( 雌雄異花)。通常2~4個の雄花序が束状に付き、垂れ下がります。受粉した雌花は小苞が筒状に変化し、果実を包みます。

果実はドングリ型の堅果で、果皮は上図の通り褐色、総苞に包まれています。ナッツは白色で脂肪を多く含み、独特の風味があり食用となります。秋にかけて熟して自然に落果します。

ヘーゼルナッツの歴史は古くて、ヨーロッパでは石器時代から食べていたといわれており、2300年前には原産地のトルコ北部ですでに栽培が始まっていたそうです。

体に良いと言われる不飽和脂肪酸のオイレン酸が、100gあたり54,000mgとナッツ類の中でもダントツトップクラスを誇ります。ナッツの中でも高栄養のアーモンドでは100gあたり34,000mgなのですから、すごい含有量ですね。

楽しみ方は、いろいろありますよ

ナッツをつぶして、菓子やヨーグルトのトッピングにするのも楽しいですが、ナッツ単独で食感や味、香ばしさを味わうのもこのナッツの楽しみ方の一つです。また、ケーキ生地に粉末を練りこんで焼くとおいしいです。

薄塩でナッツの香りを邪魔せずに甘さを引き出します。殻付き

■ 塩と油を使わずに、素焼きでローストしております。
殻付よりも、煎りは弱めにしてあり、ヘーゼルナッツの甘さとコクの方を味わいやすいような煎り方をしています

■ 皮付きのヘーゼルナッツを粉末にしたものです。
その香りや風味がよいことからアーモンドと同様に焼き菓子などの生地に混ぜ込んで使います。

育てる楽しみをあなたに

冬場の気温に注意すれば、育てやすい植物です。
寒さには強く、北海道南部以南で露地により育てる事ができます。 育て方は簡単で樹勢が強く放任でも育ちやすいです。開花は3月頃。雌雄同株ですが、1本では実が成りにくいので、2本以上を近くに植えて受粉させてください。自宅で収穫してすぐにローストした果実はたいへん香ばしく、他では味わえないおいしさですよ。

耐寒性は非常に高いのですが、ナッツを数多く収穫するためには、冬場の最低気温が-10℃を下回らないことが大切なのだそうです。

最後に

ヘーゼルナッツは低木性のため、露地でも鉢上でも収穫ができます。日本でも育てられるので、苗木を植えて4,5年くらいから収穫ができます。自家製の新鮮なナッツを焙煎して食べる楽しみをどうぞ。

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