身近な山菜。散歩して収穫しょう! ノビル(野蒜)

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北海道から沖縄まで、道端や土手、山野などに生える、春の代表的な山菜です。古くから薬草として利用されており、滋養強壮に良いとされています。玉ねぎに似た香りと苦みがあり、葉とともに、地下にできる鱗茎が食用になります。積極的に栽培される事は少ないですが、最近は食用に有望な系統を選抜する動きもあります。

ノビルの特徴

ヒガンバナ科ネギ属の多年草です。
日当たりのよい土手や道端に生える野草で、日本全国に分布しており、全体の姿や臭いはニラに似ています。

春に線形で20 ~ 30cmくらいの葉を数本出します。柔らかく中空の筒状で、表面に白い粉をふいているような白みを帯びています。

初夏から夏ころが花期で、40 ~ 60 cmに達する真っすぐな花茎を1本だけ伸ばして、ネギ坊主を細く小さくしたような小花が集まった花を付けます。花柄はやや長く、ニラやラッキョウとよく似た花形で、白色または淡紅紫色を帯びます。

開花後に小さな球根のような「むかご」ができ、それがポロポロ落ちて新しい個体になって繁殖します。掘り上げると、ラッキョウのような形をした白くて小さな球根(鱗茎)があり、直径は約1.5 cm程度で下部にひげ根がついています。

早春から5月まで葉を伸ばし、夏季には葉がなくなりますが、9月頃から再び萌芽してきます。
近縁種には、ニラ、アサツキ、ヤマラッキョウがあります。

食用として愛好家が多い

野草として鱗茎や若芽を春の野草として食べます。
タマネギに似た香りと辛みがあり、アサツキよりも鮮烈な香味を持ちます。収穫後、時間が経つと辛味が強く香りが悪くなりますので、すぐに加工して召し上がると良いと思います。

芽出し時期の4月〜6月頃の新芽を利用したり、根茎は年中利用 できます。生食できる数少ない山菜のひとつで、水洗いしてそのまま味噌やマヨネーズを付けて食べたり、刻んでねぎのように薬味にも利用します。茹でると甘味が出て食べやすくなりますので、ぬたや和え物にも利用されます。

徳島県産 のびる(ノビル・野蒜) 1パック
販売期間2021年03月15日09時00分~2021年05月15日23時00分

生薬としても利用されます

鱗茎を夏に掘りとって天日乾燥したものが生薬となり、薤白(がいはく)と呼ばれます。
中国では,ノビルやラッキョウの鱗茎は生薬(生薬名: 薤白)として,健胃,整腸,鎮咳,去痰等に,また,かゆみや腫れもの,火傷の外用として利用されています。

育て方

6月ころ、花が咲いた後にできる球芽(むかご)を採取して、庭や鉢に蒔いて、隠れる程度に土を被せると、10 ~ 11月ころに発芽します。鉢植えの場合は、土が乾かないように水やりをすることが大切です。また、夏に掘り起こして分球した小鱗茎から育成する方法もあります。養分が十分な場所で育つと、鱗茎がピンポン玉程の大きさになることがあります。

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