花を楽しむ、ジンジャーリリー(ハナシュクシャ:花縮紗)

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ショウガ科の仲間ですが、花を楽しむために改良された園芸種で、食用のショウガとは分類上「属」が違う近縁種になります。熱帯植物の為、寒さにやや弱いですが、マルチングなどの防寒対策を施せば暖地での冬越しは可能です。

ジンジャーリリーの特徴

ショウガ科ヘディキウム属(シュクシャ属)の常緑多年草、球根植物です。
原産地は、インドやマレーシアと言われています。

地下には根茎があり、ここから葉が出ます。葉の長さは20~60cm、幅5~10cmの披針形で、裏面に毛がはえます。茎のように見えるのは偽茎と呼ばれる葉の一部です。偽茎は直立し高さ2mほどになります。葉は長い楕円形で、互い違いに生えます。

8月から10月にかけて、葉心から真っ直ぐに茎を伸ばします。花序の長さは15~30㎝程度で、花は数輪ずつが緑の苞に包まれており、夕方になると苞の中から一輪ずつが香りの良い一日花が順番に咲きます。花は8㎝を越える大輪から1~2㎝の小輪まであり、花色は白の他に、黄色、オレンジ、ピンク、赤、複色などの園芸品種があります。

果実は滅多に結実しないそうですが、熟すると下部が裂けて赤い種子が露出し、散布されます(さく果)。

主に栽培されるのは、美しい花のコロナリウム種(Hedychium coronarium)やコッキネウム種(H. coccineum)、カルネウム種(H. carneum)などの原種の他、種間交雑によって作出された園芸品種です。ジンジャーというと一般的にショウガの事を指しますが、園芸上では「ショウガ科ヘディキウム属」の事を指します。

九州や沖縄では野生化しているそうです。

鑑賞用以外にも用途があった

花から香水用の精油を取るために栽培され、根茎は薬用に利用されます。

育て方

日当たりがよく、肥沃で保水性のあるところを好みます。
耐暑性は問題ありません。夏は午後から日陰になるようなところが最適です。冬は7℃程度まで耐え、凍結しなければ地上部は枯れる事がありますが冬越しできますので、暖地では敷き藁や盛り土をすれば戸外越冬可能です。

暖かくなった4~5月に植えつけます。株が大きくなるので、鉢植えにはあまり向いていません。

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