茎の色があざやか。甘酸っぱい。ルバーブ(ショクヨウダイオウ)

商品

アンズの様な香りと酸味があり、加熱すると短時間で溶けるのでジャムとして利用される事が多い様です。葉柄の部分を食用とし、葉や根はシュウ酸等の毒物を多く含むので食用にはなりません。葉柄は濃い紅色や緑色、赤と緑のグラデーションといったバリエーションがありますが、味に大きな違いはないようです。

ルバーブの特徴

タデ科ダイオウ属の多年草で、栽培品種を示します。
北米とヨーロッパで広く栽培されています。

木質の地下茎と多肉質の根を持ちます。
葉は平滑で心臓形ないし幅広の卵形で、長さ/幅ともに50センチメートル程に成長します。葉先は丸く鈍形で、縁辺は波状かややちぢれていて縁毛を持ちます。食用とする多肉質の葉柄は丈夫で、葉と同程度の長さかそれ以上に伸びます。

葉柄の断面は半円形で直径2センチメートル以上になります。縦に浅い溝を生じる、色は緑からピンクまたは赤色です。品種や気温、収穫時期によって異なる色になります。

花期は6月~7月頃で、高さ1~2mに及ぶ太い花茎を出して、頂端に白から緑の小花が250から500ほど集まって、15~40cmの円錐花序を作ります。ただし開花には、6℃以下で数か月間の春化処理が必要なため、熱帯地方で栽培する場合は開花はなかなか見られません。

温帯気候では春から秋に生長し、冬季に日照時間が短くなると休眠します。

似ている植物に「ルバーブチャード」という植物がありますが、こちらは「スイスチャード(西洋フダンソウ)」でアカザ科フダンソウ属の植物です。葉柄の色が鮮やかでルバーブに似ているので、この様な名称がついたものなのでしょう。

料理方法

根生する大きな葉や根は有毒なため、地面から伸びる多肉質の葉柄のみを食用とします。葉柄の甘味を増して色味を良くする軟化栽培も出回っています。

生ではセロリの様なパリッとした食感と強い酸味があります。一般的な調理法は果物に近く、甘味をつけてジャムやイギリスではクランブルなどのデザートに用いることが多い様です。

ジャムの作り方
  • 2cmほどの長さにカットします(皮を剥かなくても大丈夫です)。
  • 砂糖をまぶして30分ほどおきます。
  • しばらくすると水分が出てきます。その後、とろみが出るまで弱火で煮込みます。
  • 好みに応じてレモン汁を加えます。
  • 冷めたら、消毒した瓶に入れて保存します。

栽培方法

生育に適する温度は10~25℃で、多くの品種は30℃以上の温度に弱く、葉柄の生育が悪化します。冷涼地での栽培は極めて容易ですが、地上部はマイナス3~4℃で枯死します。寒害を受けると、有毒成分のシュウ酸が葉から可食部に移行して高濃度となる可能性があるため食用に適さなくなるので注意が必要です。

どんな土質でもよく生育しますが、表土が深く肥沃で水はけのよい砂壌土が適します。酸性土にも耐えられるが、生育にはpH6.5-7.0が最適と言われています。

種まきは、4〜5月を目安におこないます。20〜22度が発芽をする際の適温です。本葉が3〜4枚ほどになったらプランターに移します。2年目以降から収穫が可能になります。数年間ほど収穫し続けられます。

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