涼し気な色合いと香り。リラクゼーションの最高峰!ラベンダー。

品種のご紹介

飾って色や香りを楽しんだり、枕に入れてリラックスしたり、精油を利用して香り付やアロマセラピーに利用されたりと多くの方に愛されているラベンダー。種類別の利用方法や育て方をご紹介します。

植物の特徴

シソ科ラヴァンドラ属の半本木性植物の通称です。
春に紫や白、ピンク色の花を咲かせる様々な種があります。中でも紫色の花が最も馴染み深いでしょう。多くの種は、花、葉、茎は細かい毛でおおわれており、その間に精油を出す腺があります。揮発性の油を多く含むため、草食動物はほとんど食べませんが、芳香で蜂などを引き寄せます。ユーカリと同じように夏の熱さなどで自然発火し、野火をよぶことがあります。種子は野火の後に発芽する性質があります。

木本性ですが、草花として扱われることが多く、花壇の植え込みやコンテナ栽培などで楽しまれています。多くの系統がありますが、花の美しさと香りのよさでいえば、イングリッシュラベンダー(コモンラベンダー)が随一です。しかし、北海道のような寒さには強い反面、高温多湿に弱く、暖地での夏越しは難しいラベンダーです。耐寒性、耐暑性は、系統によって大きく異なるので、育てる環境によって品種を選びましょう。

イングリッシュ系

アングスティフォリア系とも呼ばれます。真性ラベンダー、コモンラベンダーという名前で知られています。耐寒性の強さが特徴で、日本の暑い夏は苦手です。20センチほどの矮性種もあります。北海道富良野町のラベンダーが有名です。薬効成分が多く、用途も広いです。1)多くの品種が花を先端にまとまって付ける、2)寒い地域に植えられている、といった特徴があります。関東以南のあたたかい地域では栽培しにくいです。

ヒドコート
紫のほかにも、ピンク、白といったバリエーションがあります。草丈は約60センチ程。成長スピードは遅めですが、開花前から萼(がく)の色づきが楽しめるのが特徴です。乾燥させても色がしっかりしているので、ドライフラワーやスワッグ作りに向いています。

おかむらさき
香料成分が多く、北海道では栽培の主流となっている遅咲き品種のひとつです。
観賞用としても優れていて、花部分の面積が大きく茎も長いため、風に揺れる姿はボーッと見つめてみたくなります。

濃紫
極早咲きの品種です。つぼみのうちから紫色の姿を楽しむことができ、開花直前がもっとも美しいとされています。
加工する場合は、開花前のものを乾燥させたほうが良いでしょう。
できるだけ長い間ラベンダーを庭で観賞したい人に向いています。全体的にコンパクトで小さめな印象です。

他にも品種があります。

フレンチ系

イタリアン・ラベンダー、ストエカス・ラベンダー、スパニッシュ・ラベンダーという名前でも知られています。
お店では「フレンチラベンダー」の名で売られることが多いようです。半耐寒性であり、暖地でも比較的栽培しやすい系統です。西日本でも育て方次第では元気に花を咲かせますが、株が蒸れないように工夫する必要があります。
寒にはさほど耐性がないので、北海道のような地域ではあえてフレンチ系を選ぶ必要はないと思います。

花のてっぺんにぴょこんと付く苞(ほう)で見分けられます。弱いですが、甘い香りがあります。観賞用としての需要が高いです。

ストエカス
フレンチ系(ストエカス系)ラベンダーの原種です。
花穂は短めですが、飛び出た苞(ほう)の部分が大きく、他と比べて見劣りはしません。草丈は60センチで、春に開花します。

アボンビュー
花は紫色。うさぎの耳のようなピョコンと飛び出た部分も、同じ紫色をしています。

わたぼうし
まるで綿のぼうしをかぶったような姿が愛らしい品種。花は紫ですが、苞は白く、独特の個性を醸し出します。

ラバンジン系

ラバンディン系という名前でも呼ばれます。香りのよさと耐暑性の高さが特徴でが、真夏の暑さには気をつけてあげる必要があります。イングリッシュラベンダーと原種の一種のスパイクラベンダーを交配させて生まれた系統です。
見た目は写真の通りイングリッシュ・ラベンダーに似ていますが、花穂が大きく、どんどん大株に育ちます。病気にも強いので、かなり育てやすい種類です。

採油率が高いため、比較的お手頃価格で香りを楽しめます。
甘い香りがあります。野草のような趣が強いとされます。

耐暑性・耐寒性ともに優れています。ただしマイナス10℃以下になると厳しいです。
関東以南での栽培に向きます。

グロッソ
直径60から80センチに広がります。花つき、香りともにすぐれる大きな品種です。

インプレスパープル
ロッソよりもコンパクトな印象の品種です。こちらも香りがよく、加工にも向きます。

アルバ
白いラベンダーです。大株で、草丈は80~70センチになります。

スーパー・セビリアンブルー
湿度が高く、元来ラベンダーの栽培には向かないと考えられていた日本でも育てやすいように、品種改良を重ねた結果誕生しました。暑さ・寒さともに強く、病気にもかかりにくい丈夫な品種です。

デンタータ系

人の歯並びのような、ぎざぎざとした葉を持っています。四季咲きであり、耐暑性は強めですが耐寒性に劣ります。
大型で、茎は太くがっしりとしています。挿し木のしやすいラベンダーです。香りは弱めです。

ヘテロフィラ、ソーヤーズ等があります。

プテロストエカス系

レース系という名前でも呼ばれます。名前の通りレースのように切れ込みが深い繊細な葉をもちます。
ラベンダーでありながら寒さへの耐性はさほどなく、栽培は難しい系統です。
四季咲き性。香りはあまりありません。

ピナータが有名です。

スパイクラベンダー という原種

へらのような形の長い葉と、グレーブルーの花を咲かせる常緑低木です。スペイン、フランス、イタリアなどに自生しています。種類が多いラベンダー種のなかでも、このラベンダーの精油は、ケトン類(カンファ―)の含有量が多く、
シャープな印象の香りが特徴です。「男のラベンダー」と呼ばれることもあります。リラックスや安眠作用よりは、肩こりや腰痛などの痛みのケアに向くそうです。

長く育てて楽しむには、品種特性に注意が必要。

日当たりと風通しのよい場所で育てます。特に、高温多湿に弱い系統を庭植えする場合は、西日の当たらないところを選び、土壌改良をして水はけをよくして植えつけます。パーライトまたは日向土小粒などを1~2割混合し、酸性土壌を嫌うので、さらに苦土石灰やもみ殻くん炭などを加えてください。

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