木材、菓子、生薬、薬膳、茶 惚れ惚れするぜ。ナツメ。

品種のご紹介

ナツメは意外にも、古くから日本で利用されてきた植物です。生でも、干しても楽しめます。果物屋さんでは殆ど見かけませんが、知って、楽しみましょう。

ナツメ 夏芽?

クロウメモドキ科ナツメ属の落葉高木です。果実は中国中国料理などで使われる干しナツメで知られています。夏に入ってから芽が出るという言われから、夏芽(ナツメ)と名づいた様です。

実は乾燥して干しなつめとして菓子の材料として利用され、生薬としても用いられます。実は赤茶色をしており、貧血改善や妊娠中の女性に効果的で、冷えや不調などにも効く万能の果実とも言われています。

同属の多くは熱帯から亜熱帯に分布しており、ナツメ以外にも食用にされるものはありますがナツメが最も寒さに強い様です。日本の北限は道南あたりまでと言われています。 品種もいろいろあり、実の形や大きさも大小さまざまですが、いずれも生のままでも食べることが出来ます。

生食としてのヤツメ

生食として食べる事もできます。リンゴやナシのような食感で甘いです。ナツメは初心者の人でも育てやすいので、果実を収穫して毎日の食事に取り入れてみると良いでしょう。朝食のフルーツ代わりに取り入れてもいいですし、料理に用いて健康的な食事を楽しみましょう。

加工品としてのヤツメ

日本では飛騨地方に特化して昔からナツメを砂糖と醤油で甘露煮にして、おかずとして利用されてきた文化があったそうです。

■甘露煮
薬膳料理には欠かせない一品です。花粉症に効くとも言われています。

実を乾燥させたものは薬膳で古くから用いられ、栄養豊富なものとして知られています。乾燥ナツメはそのまま食べてもおいしいのですが、食べすぎるとお腹が張り便秘になりがちになるそうです。

■ドライナツメ

■薬膳茶

ナツメの花

育ててみよう

ナツメは中国やヨーロッパで古来より栽培されている果実のなる樹木です。ナツ原産地は中国から西アジアまでです。 耐寒性は-15度で耐暑性は35度と、寒さ、暑さともに強いです。実は9月の後半から10月の後半に収穫するのが良いでしょう。果実が焦げたような茶色になったら、少々柔らかくなった実を採っていきます。収穫には手袋をはめて、枝を持って引き抜くようにすると取れやすいです。

最後に

ナツメはお手軽に育てる事ができるので、通販でも季節限定が多いため育てて収穫した実を楽しむのも良いかと思います。実に含まれるミネラル分は、体にも良く適度に摂ると良い様です。
また木材としても利用され、硬く使い込むことで色艶が増す事から、高級工芸品に使われています。ヴァイオリンのフィッティング(ペグ、テイルピース、顎当て、エンドピン)にも使われているそうですよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました