健康維持やハーブティー、染料としての、ヤエヤマアオキ(ノニ)

品種のご紹介

健康食品の「ノニジュース」として有名になった熱帯植物です。果実を食べたりジュースなどに利用されるほか、粉末にして利用されます。また、根は赤や黄色の染料としても利用されています。日本での自生の北限は石垣島とされています。

ヤエヤマアオキの特徴

アカネ科ヤエヤマアオキ属の常緑小高木です。
原産地はインドネシアのマルク諸島で主に赤道付近の環太平洋の島々に多く自生しています。
実の内部が空洞で海水で浮くため、海流に流され広域まで海流散布した植物と考えられおり、現在ではオーストリア東部、フィリピン、台湾、小笠原諸島、沖縄など広く分布しています。

樹高は8 ~ 10mに達すし、樹冠は小さい円錐状で全樹無毛です。樹皮は淡灰褐食で平滑です。
葉は対生して葉身は長さ15 ~ 25cm、幅8 – 10cmの革質で広楕円形、膜質の大きい托葉があります。

花は1.5 ~ 2cmの白色で、密集して頭状花序をつくります。1つの実に40~50ほど花が咲きます。
果実は集合果で表面がゴツゴツしています。広い楕円形をしており、10cmを超えます。未熟な果実は緑色ですが、成熟するにして黄色となり、独特の匂い(発酵臭)を発し、完熟すると白色となり落下します。インドネシアでは通年果実を結実するが、沖縄などの亜熱帯気候では、果実は小さく通年収穫は出来ない様です。

「ノニ」という言葉はハワイの現地語で、日本で健康ジュースを商品化して有名になりました。インディアン・マルベリー、ヤエヤマアオキ、モリンダなどとも呼ばれています。

用途

葉っぱや幹、根っこをお茶にしたり、実を腐熟させてノニジュースとして利用します。

果実には、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの栄養素が含まれていることから健康食品の「ノニジュース」として販売されています。ただし、カリウムを豊富に含むため、高カリウム血症や腎臓透析患者の方は医師と相談のうえ利用しましょう。

根は赤色染料となり、特に、インドネシアなどでは「ジャワ更紗」の染料として用いられています。

古くから病気や怪我の治療に用いられており、生活習慣病の予防、脂肪燃焼、ダイエット、リラックス効果等もあると言われますが、ヒトを対象にして、有効性を証明したデータ(エビデンス)は見当たらない様ですから、過信は禁物です。

育てかた

種から育成の場合は、発芽の適温が25℃です。種を1粒まいたら、土を2cm位かぶせて、水はいつも湿っている感じにしてください。 ラップでくるんで発芽するまで2週間~3週間くらい待って、部屋の中の日光が良く当たる暖かい場所(20℃以上)で管理すると良いでしょう。成長にも最低気温が20度以上が必要です。

冬越しは室内の暖かく明るい場所で管理し、冬は水を極力控えましょう。 葉は落ちますが、春になるとまた新しい芽が出てきます。

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