葉は乾燥させて香料として料理に使われるので、樹木に関心のない方にもローリエやローレルの名前でよく知られています。日本では雌株は少なく、大半がさし木でふやされた雄株です。耐暑性があり、生育も旺盛で芽吹きもよいため、生け垣や刈り込みによる仕立て物をつくるのにも適しています。
(みんなの趣味の園芸 より)
ゲッケイジュの特徴
クスノキ科ゲッケイジュ属の常緑高木です。地中海沿岸が原産地で雌雄異株です。樹高は6~18mほどになります。成長がたいへん早く、苗木を植えても5年ほどすれば背丈が3m程度にまでなります。
葉は左右互い違いに生じ、革質です。葉を手にとっても香りはありませんが、傷付けると香辛料の「ローリエ」の香りがします。
開花時期は4~5月で黄色い花が咲きます。月桂樹は雌雄異株で雌木が結実しますが、日本では一般的には出回っておらず、ほとんどの株は雄木です。 雌株は花の中央に、緑の太い部分を持つ雌しべが中央にあります(雄しべはある場合とない場合とがあります)が、雄株なら葯を持った雄しべが十数本あるだけです。
葉、実は、それぞれ「月桂葉」、「月桂実」という生薬名を持ちます。
ローリエの作り方
ローリエ(月桂樹)は昔から臭み消しや防腐剤として幅広く利用されてきました。
スパイスとして料理に使う際には乾燥させたものを使用しましょう。フレッシュのローリエ(月桂樹)の葉は油分が強く、煮込み料理などに使用すると灰汁と苦みが強く出ます。自宅でローリエ(月桂樹)の葉をたくさん収穫したら、風通しのよい日陰で乾燥させてから使用してください。
乾燥のさせ方は、収穫したローリエ(月桂樹)の葉を洗ってキッチンペーパーを敷いたザルなどに平らに並べます。上からもキッチンペーパーを被せ、ザルなどで重しをして、風通しのよい日陰で干します。気候にもよりますが、1~2週間でパリパリに乾燥します。
(LOVE GREEN より)
育て方
日本の風土気候とも相性が良く、庭木としても育てやすい植物です。庭植えでも鉢植えでも管理できます。地中海が原産の植物のため、宮城県辺りまでであれば、地面に植えて育てることも可能です。
若い株は幹が細いので、ぐらつくようでしたら支柱で保護すると良いです。
水はけがよく肥沃な土が適していますが、乾燥にも強く、丈夫な木なので特別土質は選びません。
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