個性的な香りで人々を魅了する、パチョリ(パチューリ)。

商品

花はあまり咲くことがありませんので観賞用の価値は少ないですが、地上で最も官能的な香りの1つと言われています。ポプリ、香水、化粧品の原料としてよく使われます。

パチョリの特徴

シソ科ミズトラノオ属の多年草低木で、高さおよそ60~90cmになります。
花は強い芳香を放ち、晩秋ごろに開花します。花色は白から紫色で分岐した穂状花序となりますが、あまり花を咲かせる事はありません。

ハーブとして分類されるパチュリですが、食用としてではなく、アロマテラピーや香水にポプリなど、においを楽しむために主な利用をされます。葉は精油をとるために栽培されています。

18世紀ごろ、インドのカシミール地方では、衣服やショールなどの間にパチューリの葉を挟んで収納し、防虫効果とともに移り香を楽しんでいたそうです。

ポプリ、香料や化粧品の原料として利用されます。

水蒸気蒸留法によって抽出されたパチュリのアロマオイル(精油)の揮発度は、ベースノートなので、どっしりと質のよい香りが長続きし、さらには時間が経過すればだんだんと、ローズのにおいのようにも感じる上品な香りへと変化をしていきます。

また、パチュリのアロマオイル(精油)は単体でもたのしめますが、他のフレグランスと配合すれば、共に使用した他の香りを持続させてくれる保留の効果と、深みのある香りへと変化させる効力があります。

効能

鎮静作用により緊張や不安を和らげて、情緒を穏やかで安定した状態に導きます。また、炎症を抑える効果があることから筋肉痛や関節痛、腰痛などの改善にも有効です。血行を促進させる作用があり、冷え性の改善にも役立ちます。

乾燥させたパチュリである霍香(かっこう)は、胃腸の不調や解熱に効果が期待できるとされ、漢方薬にも含まれています。

育て方

暑い環境で良く育つが、直射日光は好みません。肥よくで保水力がある土、高温多湿の気候を好みます。最低温度は10 ~15℃で、冬期は室内に取り込みます。

増やしたい場合もやはりデリケートな種を取ることは難しいので、少しだけ切ったパチュリの先を土に挿して根を張らせるという「挿し木」が効率的です。植え付けや挿し木には、春から夏にかけてが適しており、茎を水に漬けると根が出てきますので、それを土に移植する方法も良いでしょう。

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