ドングリや庭木、そしてキリンの餌?? シラカシ。

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古くから造園や、単体での植栽でも用いられてきました。カシ類の中では耐寒性が強く、乾燥にも強いですから育成に手間がかかりません。ドングリがなる木の一つで、ドングリがカケスやネズミなどの野生動物に好まれ、自然に増える事が多い様です。

シラカシの特徴

ブナ科コナラ属の常緑高木です。
福島県及び新潟県以西の本州や四国、九州に分布するブナ科の常緑高木。関東地方や中部地方では低山や平野部に多く、西日本では川沿いを中心に分布しています。稚樹の段階では日陰を好み、相当の日陰にも耐えますが、成長すると日向を好むようになります。

シラカシは小葉性や細葉性等があり、カシ類の中では葉が繊細で観賞価値のあるとされています。同属の「アラカシ」は葉が大きく幅もあり、葉脈がハッキリ見受けられます。備長炭の材料である「ウバメガシ」の葉はシラカシよりさらに小さく細かくツヤがあり、こちらも観賞価値も高いとされます。
葉は動物園で、キリンの餌としても利用されている所があります。

4月~5月になると雌雄それぞれの花が咲く。両方とも地味な花ですが、雄花は栗の花のように垂れ下がるため比較的見付けやすいです。開花した年の秋に直径1.5~2センチほどのドングリができます。縄文時代はこれを食用にされましたが、タンニン濃度が高くて渋味があり、そのままでは食べられません。

■参考
Let’s Green Life おいしいドングリの王様。ズダジイ。

かつては防風樹として農家の垣根などに使われることが多く、現在もモチノキ等と共にその姿を見る事が出来ます。材は名前の由来のとおり白味の強い淡褐色です。江戸時代には、槍の柄に一番として用いられたそうです。硬く粘り強く重量もあります。

育て方

成長すれば高さ20メートルに達することもある樹ですが、一般的な家の庭ではそこまで根を成長させられないため、何十メートルにも成長することはありません。 複数の苗を間隔を詰めて植え付けしたり、株立ちを作ったりすることで、さらに家庭向きなサイズに樹高を抑えることができます。

放任すると上部ばかりが成長し、下枝がなくなります。美観を維持するにはマメに剪定する必要があります。根元から伐採しても再生するほど芽を出す力は強いです。

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