ローズヒップティーを きみといっしょに

品種のご紹介

ローズヒップティーで有名な「ローズヒップ」とは一体なんでしょうか。
ご自宅でも花、実、ティーを楽しめる、そんな午後のひと時を楽しめる
バラ科の植物についての特集第二弾です。

そもそも「ローズヒップ」とは?

バラの実を「ローズヒップ」と言います。
品種を示すわけではなく、「バラ科の実」という広い意味となります。
赤やオレンジ、濃い紫色をしており、球形や涙形など品種によって形状が違います。

この言葉の「ヒップ」はお尻に似た形の実という意味では断じてありません!実は「ヒップ」という言葉だけでバラの果実を意味する単語だった様です。

ローズヒップティーの原料は何?

ローズヒップは私たちが良く目にする、大輪に咲くバラに必ず実るものではありません。実はバラの原種に近いものが、ハーブティーなど食用やフラワーアレンジメントなどの花材用に使われています。

ハーブティー用に良く利用されるのは以下の品種です。

ドッグローズ(イヌバラ)

ヨーロッパを原産とするワイルドローズ(原種バラ)の1種です。
高さ2~4mほど生長する低木で、花は5cmくらいの一重です。
一般的のバラの花と比べると素朴に感じます。
ロサ・カニーナという品種がよく販売されています。

ロサ・カリーナ
ハマナス

日本に自生するワイルドドローズで、北海道や東日本の日本海側でよく見られます。高さ1~1.5mほどと小柄ですが、花は直径6~10cmと大型です。赤紫や白色の花からは甘くよい香りがして 秋になるとまん丸の赤い実がなります。根は染料、花はお茶、果実はローズヒップとして食用になります。

ハマナス

園芸用のバラより丈夫なことが多いので、気になる方は、ぜひ無農薬栽培にチャレンジしてみてください。

ローズヒップティーの作り方

収穫から午後ティーにするまでを解説します。

1)収穫
10~11月に収穫の時期を迎えますので、手やハサミなどで摘み取る。

2)下準備
実を綺麗に洗ったのち、水気を拭き取り輪切りにします。
ワタに包まれた小さな種は、渋みを出す元になってしまいますから丁寧に取り除きましょう。

3)日陰で乾燥させる
風通しのよい日陰で乾燥させます。
完全に乾燥するまでにはおよそ1ヶ月ほどかかります。

4)いただく
お湯であたためておいたポットにローズヒップを入れ、じっくり蒸らせしますと、ルビー色のハーブティーの出来上がり。
3~5分おいて十分蒸らしたら、スプーンで果肉をしごくとおいしくなりますよ。

ほどよい酸味が気分をリフレッシュ。
酸っぱいのが苦手な方は、ハチミツを加えるとマイルドになります。
飲み残った実はシリアルを加えて、ヨーグルトと混ぜて食べるのも楽しいです。

育て方

通常の園芸種のバラと比べると、原種なので病虫害には強く育てやすく路地植えなら放置でも問題ないでしょう。ポイントのみご紹介します。

ドッグローズは伸ばし放題の方が花や実がたくさんつくようですが、
ハマナスは以下の様に風通しを良くする管理が良い様です。

  • 土は選ばないが、水はけのよいものが良い。
  • 高温多湿が苦手なので、風通しの良い所が良い。
  • 休眠期の1月~2月に、古い枝などを切って風通しを良くする。

苗のご紹介

ホームセンターや園芸ショップでもあまり見かけませんので、通販を利用すると良いでしょう。ご参考までに。

ロサ カニナ(ドッグローズ)Rosa canina【花色:ピンク】
ロサカニーナ (ドッグローズ) (オールドローズ) 国産苗 1年生 新苗
赤花 八重咲きハマナス ハンザ
赤花 ハマナス(日本原産のバラ:オールドローズ)
ハマナス(浜茄子) 実生苗 3号(1ポット)
【大苗】 白花 ハマナス

終わりに

大輪のバラとちょっと違った、ドックローズやハマナスの魅力をお伝えしました。あまり大きくなりませんが、棘がありますのでご注意を。
美しい物には棘がある?

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