4月から6月にかけて、まるで恥じらっているかの様にうつむき加減に白い花を咲かせます。小さくて可愛らしいことから「稚児ユリ」と呼ばれ、花言葉は「恥ずかしがりや」「純潔」などがあります。
園芸植物として栽培されたものが購入できますので、自宅で育てて楽しむことができます。
チゴユリの分類や特徴とは
イヌサフラン科チゴユリ属の多年草です。
平地から山地の落葉広葉樹林に生える植物で、日本では各地で見られますが、佐賀県、鹿児島県では絶滅危惧種に指定され、長崎県では緊急種として扱われています。
高さは15cm から 30cm くらいになります。白くてやや太い地下茎を持ちます。
葉にはほとんど柄がなく、5~10枚ほどが互い違いにつきます。
花期は4-6月です。上部で弓なりに曲がる茎の先端に1 cmほどの白い花を1輪から3輪咲かせます。花色は白の他にピンクや薄緑の色もあります。
花後に直径1cmほどの黒色液果をつけます。液果の中には直径5mmほどの種が1個入っています。
空には葉が黄色くなり枯れてゆきます。
冬には地下茎の先端にある芽と、わずかな根だけを残してほかは全部枯れて休眠します。残った芽から次の年の株が成長します。斑入り葉の園芸品種が多く、4月から10月が観賞期です。
育てて毎日鑑賞して楽しむ。醍醐味ですね。
午前中は日がさして午後は明るい日陰になる場所か、一日中明るい日陰になるところで栽培しましょう。庭植の場合は落葉樹の下など常に湿り気があるところが良いようです。
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