冬の沖縄では色鮮やかなピンク色の花が咲き、花木として植樹されています。かわいらしい楕円型の実から採れる綿は、枕、座布団、クッション等の詰物にも利用されます。落葉して綿のボンボンだけが木にぶら下がっている光景も楽しいです。
トックリキワタの特徴
アオイ科セイバ属、またはパンヤ科パンヤノキ属に分類され、樹高が20mにも達する落葉高木です。
原産はブラジル、アルゼンチンです。
若い木の樹皮は緑色で幹には鋭いトゲが密に生えます(棘のない系統もあります)。成木になると樹皮が褐色に変わり、幹がトックリ状に膨らみます。また幹のトゲは古くなると落下して無くなります。枝は3本ずつ放射状にほぼ水平に張り出します
葉は長めの葉柄から5〜7枚の小葉が出ており、葉の縁は鋸切のようにギザギザです。
開花は落葉後に、樹冠いっぱいに咲きます。一般的な開花時期は9月から12月とされていますが、冬の沖縄では12月から1月に開花しますが個体差があります。濃いピンク色で基部は淡い黄色ですが、まれに白色の事もあります。花径は12〜15cmほどです。
実は楕円形で長さ10cm程度になります。表皮は緑色で熟すとひび割れて中に詰まっている綿(カポック綿と呼びます)が飛び出します。実の中には綿に包まれた多数(200個前後)の黒褐色の種子が入っています。
酔っ払いの木、南米桜とも呼ばれています。
■【okinawaBBtv】沖縄の花 〜トックリキワタ〜(2分弱)
okinawaBBtv 様
■トックリキワタ 雪のようにフワフワ 綿が舞う(約1分)
琉球新報 様
育て方
土質はあまり選びませんが、乾燥気味を好み、多湿土壌を嫌います。排水のよい土壌が好ましいです。11月~3月が植栽適期です。
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