開花期に葉が白くなる。不思議で綺麗な、ハンゲショウ(半化粧)

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古くから茶花として親しまれて来たハンゲショウですが、自生地は環境の変化などによって減少傾向にあります。大田区の洗足池では沢山観る事ができますので、お近くの方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

植物の特徴

ドクダミ科の多年生落葉草木植物です。
日本、中国、朝鮮半島、台湾、ベトナム、インド、フィリピンなどに分布しています。日本では、北海道を除く本州から沖縄に分布しており、日当たりの良い湿地などで太い地下茎を伸ばして群生します。高さ50cm~1m程になります。

花期は6月中旬~7月です。花期になると茎の頂部の葉の付け根から、花序を伸ばし小さな花を穂状に咲かせます。花序の長さは10~20㎝程度で、多数の花が付きますが、花には観賞価値はあまりないかもしれません。

花の咲く頃になると花穂のすぐ下の数枚の葉が、付け根の部分から先端にかけて白く変色します。白い斑の面積はまちまちで、花が終わる頃には緑に戻ります。虫媒花であるために虫を誘う必要からこのように進化したのではないかといわれています。白い部分は葉の表側だけで、裏側は白くありません。片側だけ白くなることから「カタシログサ」、「半化粧」とも呼ばれています。

ハンゲショウの白い葉は、同科のドミダミの花の白い部分と同じ役割で、葉が変化した苞葉(ホウヨウ)と呼ばれるもので、花を目立たせ、昆虫を呼び寄せる役割があります。

【ドクダミの花:白い部分は葉が白く変化している】

育て方

日当たりの良い、湿り気の多い場所が適しています。株元が少し水につかる状態でも育てることが出来ます。池の周辺やビオトープ、水連鉢などで育てた方が乾燥の心配がなく、手がかかりません。

日本の本州以南に自生する植物ですが、耐寒性はそこそこあります。強い霜が降ったり地面が凍るような寒冷地では、防寒対策を施して下さい。

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