人里近い山野や道端で普通に見ることが出来る夏の花です。葉が水仙によく似ており葉が枯れた後の、夏にピンク色の美しい花を咲かせます。ヒガンバナの仲間で有毒植物ですが、観賞用に栽培されています。
ナツズイセンの特徴
ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草です。
本州から九州に分布する球根植物で、人里近くの山野、草地、道端などに自生します。
春先には茎が伸びて葉がつきます。5月ごろに葉は枯れて長さ40~50mほどの茎になり、8月ごろに長さ7㎝前後の筒状で、先端が6裂してラッパ状に花が開きます。一本の花茎には6~7輪の花が咲きます。花色はピンクのみです。野生種のヒガンバナ類(リコリス属)の中では大きくてボリュームがあります。
ヒガンバナは花を咲かせて枯れた後に葉が伸びるのに対し、ナツズイセンは春に葉を出して枯れた後に花が咲きます。
育て方
ナツズイセンは、寒さ暑さに強く日あたりがよく風通しの良い場所で育ちます。地植えでも鉢植えでも一度植えれば育てやすい球根の花です。夏場は日差しがかなり強いので鉢を半日陰に移しましょう。
植え付けは、6月~7月に球根を植えます。30cmほどの穴に用土を入れて庭の土と混ぜ込んで、10cmほどの間隔をあけて球根を置きます。土をかぶせて、たっぷりと水をやります。
地植えの場合、数年すると次第に花数が減ってくるので、5年ごとに植え替えをします。植え替えは、葉が枯れた後の茎が伸びて花が咲くまでの6~7月が適しています。
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