生でも食べられる山菜! 春の楽しみ、クサソテツ(草蘇鉄)

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5月から6月中旬頃にかけて、地上から現れる渦巻状に丸まった幼葉を採取して山菜として楽しめます。また優雅に広がる葉が魅力なので、和風の庭に飾る方もいらっしゃいます。また鉢でも育てる事ができますので、観賞用にもいいですね。いくつかの呼び名があり「コゴミ」は良く知られています。

クサソテツ(コゴミ)の特徴

コウヤワラビ科クサソテツ属の落葉性の多年生草本(シダ植物)です。
日本各地の日当たりのよい湿地や河川敷、山地の湿地や草原、林縁、林床などに生育するやや大型の夏緑性シダです。

背丈40~80cmくらいになり、幼葉が大きくなり展開すると横幅は60~150cmくらいになります。
生長すると葉を大きく伸ばし、斜め上方向へ向かって放射状に広げます。

葉には栄養葉と胞子葉の区別があります。
栄養葉は春に出て鮮緑色で美しく、草質で柔らかい。長さは1mに達します。胞子葉は栄養葉の束の内側に出て、栄養葉より短くて60cmほどです。胞子形成期は10~11月頃です。

秋になると、地上部は枯れて根は休眠します。
クサソテツは、土の中で地下茎を広げて増える方法と、ランナーを伸ばして増えます。

山菜の楽しみ方

山菜としては最も美味とされ、シダの王様と言われています。先端が内側に巻き込まれていて葉の開いていないものを根元から摘んで食用とします。アク抜きは不要で食べられます。乾燥保存も可能。
若芽の先端がきつく巻いている間が収穫時期です。独特のヌメリがあるものの味にクセはありません。

御浸し、胡麻和え、酢味噌和え、天ぷらのほか、マヨネーズやケチャップで和えても美味しい。

育て方

半日陰で水はけが良く、肥沃なやや湿った環境を好みます。乾燥には弱いですが、乾燥させなければ日当たりのよい場所でも耐えます。目立った病害虫もほとんど無く、肥料を多く与えなくても元気に育ってくれるので、栽培しやすいです。植付け適期は2月下旬~4月中旬頃です。

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