フィリピンに自生する着生植物で、花が大変美しいことから「熱帯の宝石」とも呼ばれています。
植物園の温室で見かける機会が多い花です。花がない時期でも、大きく艶のある葉は観葉植物として存在感があります。高温多湿を好みますが、寒さには弱いので鉢植えにして育てるのが一般的です。
メディニラ・マグニフィカの特徴
ノボタン科メディニラ属の熱帯性低木でィリピン諸島が原産です。
現地の熱帯雨林ではよく枝分かれして茂り、高さは3メートルほどになりますが、国内ですと樹高は1m~1.5m程です。和名では「おおばのやどりのぼたん(大葉の宿り野牡丹)」と呼ばれています。
葉の長さは20cmを超して、先端は尖ったタマゴ型で対生です。葉全体は濃緑色で、淡い緑色の葉脈がくっきりと入ります。
主な開花期は夏ですが、一定の気温が保てれば周年開花するので、植物園の温室では冬にも咲いています。枝先から花序を下垂させ、コーラルピンクの花を咲かせます。花序の上に、紫がかったピンク色の苞があるのが特徴です。
メディニラは、熱帯アジアなどに多くの種類が分布していますが、花が美しい種類はフィリピン原産の「マグニフィカ」とジャワ島原産の「スペキオサ」です。マグニフィカはピンクの花が美しい、”フラメンコ”という品種が一般的に流通しています。
日本での育て方
日当たりのいい広いスペースがあり、冬でも15度以上を保てる環境が良いと思います。フィリピン原産の熱帯樹なので、冬も最低10度以上が保てないと難しいです。光と温度があれば栽培は容易で、普通の培養土で十分育ちます。購入した鉢が根詰まり気味のときは、一回りか二回り大きい鉢に植え替えます。
コメント