東北地方南部から近畿地方、太平洋岸の山地から深山のかけての湿り気のある林下にひっそりと生えるレンゲショウマは、登山者の疲れをふっと労ってくれる優しさがあります。都内では御岳山で見る事ができます。最近は苗も入手できますのでご自宅でも楽しめます。
植物の特徴
キンポウゲ科レンゲショウマ属、日本原産の多年草です。
草丈は50~90センチくらいです。丸い蕾をつけた後、赤みを帯びた光沢のある薄紫の上品で気品あふれる花が、様々な方向を向いて咲きます。花の直径は4センチほどです。丸い蕾はファンのあいだで「花の妖精」と称されています。
レンゲショウマ(晒菜升麻)は、おもに東北から近畿の落葉広葉樹のある山に、自生しています。なかでも、東京都奥多摩の御岳山はレンゲショウマ(晒菜升麻)の群生地として大変有名です(毎年8月に「御岳山レンゲショウマ祭り」を開催しています)。
時々、白い花のレンゲショウマや八重咲のものを見つける事ができます。類似した和名の種として、黄色い花の「キレンゲショウマ」というのがありますが、こちらはユキノシタ科の植物です。
かよわい? ポイントを押さえれば、育てられるぞ!
半日影の木洩れ日が当たる林に、ひっそりと咲いています。
ポイントを押さえると、楽しめます。
土選び
水はけの良い土壌を好みます。小粒の赤玉土に鹿沼土と軽石を混ぜたものなどが良いでしょう。
遮光が必要です
日当たりを嫌い、日ざしが強いと葉や花芽が傷みます。
芽出しからは20~30%遮光下、梅雨ごろからは50%の遮光下、梅雨明けごろから9月末までは50~75%以上の遮光下の薄暗い環境が適しています。株が蒸れて傷まないように、ゆるい風の流れも大切です。秋に涼しくなるころから、遮光率を徐々に50~30%へ戻し、休眠後は必ず強い凍結を避けられる場所に置いて芽や株の傷みを防ぎます。(NHKみんなの園芸より)
水やり
水を好みますが、斜面に生えるので停滞水を嫌います。春と秋は朝1回、夏は夕方以降に1回、鉢の乾き具合を見てたっぷりと与えます。休眠中はいつも軽く湿り気を感じる程度がよいでしょう。(NHKみんなの園芸より)
苗を購入して楽しみましょう
根の成長が早く根詰まりで傷みやすいため、時期は芽出し前、または葉の展開後の茎の固まったころ(4月~5月)がよいです。
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