控えめな成長速度と、赤い実がかわいい。ソヨゴ(冬青)。

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環境適応性が良く、成長が緩慢なために庭木として重宝されます。また、耐陰性がありますので、椿同様に日陰でも葉の数を保ちます。白い小花と色付く実が鑑賞に値します。雌雄異株なので果実がつくのは雌株だけです。

植物の特徴

チノキ科、モチノキ属の常緑樹です。
関東地方以西の本州、四国及び九州を原産で、山の尾根など乾燥地した場所に多く分布しています。

葉身は卵状楕円形、やや革質、光沢があってのっぺりした外見を持ちます。表面は深緑で滑らか、裏面はやや薄い色で中肋が突出します。

春から芽吹いた葉のつけ根から花序が伸びて、5月から6月に目立たない白い花が咲きます。その後10月から11月に果実が赤く熟しますが、雌雄異株なので果実がつくのは雌株だけです。近くに雄株がなく雌株だけの場合は、実がならないこともあります。実が黄色く熟す変種もあります。

果実はサクランボのようにぶら下がって付きます。果実の中には直径6ミリほどの種子が3~6粒ずつ入っており、これを蒔けば増やすことができます。

【雄株の花:】

雌木は、果柄の先に1~3個程度の花を付けており、雄木に比べて明らかに花数が少ないのが特徴です。雌雄異株で花は雌雄とも白と薄い黄緑色からなります。雄花はたくさん集まって咲くが、雌花は1~2個のみがまばらに咲きます。

ソヨゴの生育はとても緩やかで、特に株立ち物の場合はより顕著です。サカキのない寒冷地ではその代用として神事に用いることもあります。

育て方

土質を選ばずに育ち、病害虫にも強いですが、根が浅いた強風で倒れやすいです。
水はけがよく、有機質の多い土を好みます。庭植え、鉢植えともに最適期は4月から5月上旬です。

株立ちのものと単幹のものと2種類が流通しています。株立ちの方が樹高の伸びが遅いので目的に応じて選ぶとよいと思います。

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