山野草として、漢方として利用される リンドウ(竜胆)。

品種のご紹介

お店では青紫色の鉢花や切り花で売られている事が多いですが、白やピンクなどの花など園芸的改良が盛んです。もともとは、秋を代表する山野草です。亜種も含めてリンドウとひとくくりにされる事が多いです。

リンドウの特徴

もともとは、リンドウ科リンドウ属のトウリンドウの一変種である「リンドウ」を示す事が多いのですが、近縁の他品種や他種を含む総称名のこともあります。
一例として、お店でよくみられるリンドウの切り花は、同じリンドウ属のホソバエゾリンドウの亜種である、エゾリンドウの改良品種であることが多いそうです。

【エゾリンドウ】

エゾリンドウは本州中部以北の湿地などにはえ、太い根茎をもち、葉の縁がリンドウのようにざらつきません。

原種のリンドウはやや湿った山野でみられる高さ20~100cmの多年草です。春に細い芽が伸びてきて、ササの葉に似て葉身は細長く、3条の脈があります。茎は次第に立ち上がりますが、夏が過ぎると次第に横に倒れ、秋が過ぎたころから、先端に小さな蕾をのぞかせます。

蕾は渦状に巻いた状態で、日を追うごとに伸びます。9月から11月に5裂した筒状の花を数輪開きます。花は上向きに咲き、晴れた日だけ開きます。花後にはさや状の果実がつき、秋も深まるころには葉が枯れて休眠に入ります。

薬草としての、リンドウ

漢方として利用されるのは根の部分で、古代エジプト時代から漢方として知られていました。現在でもこの品種は漢方用に栽培されていて、竜胆(りゅうたん)、竜胆草(りゅうたんそう)などと言われています。

育て方

日当たりと水はけ、水もち、通気性のよい肥沃な土壌を好みます。夏の直射日光では葉やけを起こすので、鉢植えの場合は明るい日陰に移動させ、地植えの場合は50%遮光すると良いでしょう。耐寒性はありますが、強い凍結や寒風にあわないよう、冬は敷き藁などで防寒してください。

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