咲き誇れ!ハイビスカス。3つの素敵な楽しみ方

品種のご紹介

南国の青い空に向かって咲き誇る、華やかなハイビスカス。一日花ではありますが、魅力が沢山詰まっています。味わう、育てる、染める。
3つの楽しみ方をご紹介します。

ハイビスカス、ブッソウゲ ??

美しい花を咲かせる「ハイビスカス」は本来、花の名前というよりもアオイ科フヨウ属の総称を示しています。なんと「フヨウ属」の英名がHibiscus なので、ややこしいですね。

アオイ科フヨウ属の植物たちを一般的に「ハイビスカス」と呼んでいます。

アオイ科フヨウ属

  • ブッソウゲ
  • ローゼル
  • フヨウ
  • ムグゲ
  • モミジアオイ
  • ケナフ 等

日本の私たちが南国のイメージを持つ、あの「ハイビスカス」は具体的には「ブッソウゲ」という種の園芸品種を示す事が多い様です。

フヨウ属の、フヨウは和紙の補助原料に、ケナフは繊維や紙などに利用されています。有用植物が多いのですね。

ハイビスカスティー(味わう)

ハイビスカスティーはローゼルという種で作る事が多いです。赤く輝く色が魅力で、クエン酸を豊富に含み爽やかな酸味があります。さらに、ビタミンCやペクチンなども豊富に含まれ、疲労回復や美容にも良いそうですよ。ゼリーや、オリジナルカクテルの着色にもいいですね。

ローゼルの実
ローゼルの花
カクテル・ハイビスカス

ちなみに「ハイビスカス」というカクテルは、桜色で色も素敵なのですが、イメージ製品なのでハイビスカスは入っていないようです。

ハイビスカスの選び方(育てる)

花を選ぶときに、品種の系統を知っていると適正が分りよりよく育てられます。夏の花ですが、どれも30度を超える真夏は明るい日影などに移動させると良いです。空、涼しくなってきたら室内の日が当たる場所に置くと良いです。5,6月は植え時となります。

クリスタルピンク
オールドタイプ(在来系)

一般に広く流通しています。暑さや寒さに比較的強いので育てやすいです。ただし30度を超えると開花数が減りますので、西日の当たらない所が良いでしょう。

コーラルタイプ

花びらのふちが切れ込みが入っていたり、フリフリな感じが特徴です。花は垂れ下がる帳に花が付きます。寒さに弱い傾向があります。

ハワイアンタイプ(ニュータイプ)

大輪の花でボリュームがあり、品種が多いのがうれしいです。しかし、熱さや寒さに弱いものが多く成長に時間が掛かります。梅雨が明けたら午前中以外は日影に置きましょう。

カクテルツリーで楽しみましょう(育てる)

1つの株に違う種類の枝を接木すると、1本でいろいろな花を楽しむことができます。これをカクテルツリーと呼びます。

違う形や色のハイビスカスを育てているお友達がいらしたら、剪定した時に出る要らない枝を分けてもらいましょう。

  • 穂木は台木と同じか細めの木質化したものを使ってください
  • 穂木に出ている葉は全て落とします
  • 接ぎ木の時期は4月下旬~6月の新緑の季節に行いましょう
  • 接ぎ木をして2週間~1か月ほどで接ぎ穂の芽が動いたら成功です
接ぎ木に必要なもの

台木に切れ込みを入れるナイフ、テーピングして固定する為の接ぎ木テープなどが必要になります。カルスメイトが有れば、枝の切り口の蒸発を防ぎ組織結合を促進させます。

草木染にチャレンジ(染める)

ローレルをお育ての方や、市販のハイビスカスの粉を使ってTシャツを草木染できます。簡単草木染キットもありますのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

準備)
乾燥ハイビスカス:染物の半分くらいの量(重さ)
ミョウバン:適量

1)染めるTシャツに色ムラが起きない様に、お湯でしっかりとあらって不純物を取り除く
  
2)綿100%の場合は豆乳に浸します(シルク、ウール等の動物由来の素材は不要)

3)1時間ほど水に浸して、染料をしみこみやすくする

4)ローレル等を80度にお湯で20~30分に出して染料を出す。

5)ローレル等ハイビスカスを濾して取り除き、40~50度に下がったらTシャツを入れます。煮込むのではなく、じっくりと温度が下がる過程で染色されてゆきます。
 
6)ミョウバンを溶かした液に浸し、洗って乾かしたら出来上がりです。
※染液の温度や漬け込む時間により、色味が微妙に変わります。

最後に

ハイビスカスは数多くの品種改良がされており、様々な色や形をしています。沖縄では露地植えされていますが、それ以外では鉢で育てると良いでしょう。ぜひお友達との話題作りに、インスタ映えする写真素材づくりに楽しみは広がりますね。

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