観賞用、生薬、染料と用途が広い、ニワウメ。

品種のご紹介

ピンクの花が寄り添って咲き、満開時は足を止めて見惚れてしまう雅な景観です。実は酸味の強いジャムとして楽しめます。八重咲のニワザクラもまた惚れ惚れします。

ニワウメ、ニワザクラ の特徴とは?

バラ科スモモ属の落葉低木で、中国の北部が原産です。
樹高は1m ~2m くらいです。モモと同様、葉の付け根から3本の新芽を伸ばすのが大きな特徴で、同じスモモ属のサクラよりはモモに近い性質です。枝は細くてしなり易いです。

花期は4月ごろです。葉に先立ち、小花を枝に数多く固まって咲かせる傾向があります。花弁は5枚でその先端は丸みを帯び、多数のメシベがあります。八重咲きの品種はニワザクラと呼ばれていますが、実はならないようです。原種はピンク色ですが、白花の品種もあります。開花期間は比較的長いです。

果実は6月ごろにでき、直径8~12ミリの球形です。熟すと光沢のある赤色になり、生で食べることができます。中に淡い褐色の種子が一粒入っており、漢方では「郁李子」と呼んで杏仁などと同様に薬用とされています。

近縁種には、チョウセンニワウメや、ユスラウメがあります。
ユスラウメは花に柄がなく、葉案の裏側にある萼の形状も異なります。果実は食用になり美味ですよ。

育てて自宅で観賞してはいかが?

暑さ寒さに強く、日本全土に植栽できます。鉢上でもたのしめます。
強健な樹木で土質はあまり選ばずに育ちます。植え付けは11月から3月頃までです。8月~9月に翌年咲く花芽が今年伸びた枝の葉の付け根につくられますので、剪定には注意してください。



コメント

タイトルとURLをコピーしました