コーヒーは、頂く幸せ、作る幸せ、育てる幸せと奥深い植物です。今回は楽しくなるグッツや豆、苗などをご紹介します。彼女との会話に知的な魅力を。
まずは、植物としてのコーヒーノキ
アカネ科コーヒーノキ属の植物の総称です。
原種はアラビカ種・ロブスタ種・リベリカ種の3種類から、交配などの品種改良や変異などで多くの種類が生まれました。
現在では、アラビカ種が世界のシェアの70%を占めているそうです。
発芽から3年から5年でジャスミンに似た甘い香りの花を咲かせます。果実(コーヒーチェリー)が成熟するのに9カ月ほどかかります。熟した果肉は甘く食べられますが、量は少ないです。
コーヒーチェリーは一般的に赤いですが、変種として黄色いチェリーもあります。国内のコーヒー生産は少ないですが、沖縄や九州南部、小笠原で生産されています。
また、稀少価値がある班入りコーヒーというものがあります。
コーヒー苗は観賞用として、多くのショップで販売されていますが、班入りコーヒーはとても貴重価値があります。現状では海外から輸入しないと入手は困難でしょう。
豆の知識と品種
キリマンジャロ、ブルーマウンテン、モカ。コーヒー通であればこれらの名前は聞いたこともあるし、それぞれの特徴を言い当てる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、これら一般的にはコーヒー品種を指していません。その地域で採れた幾つかの品種をブレンドしてブランド名として流通しているのです。しかしアラビカ種から派生したティピカという品種の詳細分類として、コナ、ブルーマウンテンという品種名もあり、非常にややこしいいのです。
育てる楽しさ
コーヒーノキは条件が合わないと開花しませんが、観葉植物として育てるのも楽しいです。国内ではアラビカ種の苗が簡単に花やさんで購入できます。
さらに、種から育てる面白さもあります。一般に販売されている生豆は発芽率は低いと思われますので、通販当で生きた種を入手することができます。豆がくっついて発芽するその風景はかわいいです。発芽温度は20~25度なので暖かくなってから蒔いてください。
さて、沖縄や小笠原などでは結実も出来ますが、それ以外では収穫はできないのでしょうか? 実は条件が揃えば結実はできるのです。
うまく育たてば、100円ショップで買ったコーヒーの幼苗から、開花、結実できた例もありますので、チャレンジしてみてください。
豆をゲットして、焙煎しよう
焙煎された豆は最近は手に入りやすくなりましたので、ここでは生豆の入手や焙煎するためのグッツを紹介しましょう。
ジャコウ猫の活躍
コピ・アルクというコーヒーをご存じでしょうか、なんとジャコウネコにコーヒーチェリーを食べさせて、排せつされたフンをコーヒー豆として楽しむものです。普通のコーヒーにはない独特のフレーバーがあるそうです。
インドネシアの植民地時代に、地元の農民たちは自分たちのためにコーヒー豆を採ることを禁じられていました。なんとかしてコーヒーを飲みたいと考え、目をつけたのが、コピ・ルアクでした。彼らは森に棲むジャコウネコのフンの中に、未消化のままのコーヒー豆が含まれている事に気づき、豆を綺麗に洗ってコーヒーを淹れたそうです。
野生のジャコウネコは、コーヒーチェリーを食べるとき、よく熟していて消化によい実だけを選ぶそうです。コーヒーチェリーが完熟に近ければ、そこから得られるコーヒー豆も大変質のいいものになります。必然的に、野生のジャコウネコから採取するコピ・ルアクはとても高品質ということになります。
最後に
いろいろな楽しみ方をご紹介しました。子供の頃は苦くて飲めなかったコーヒーは大人になって初めておいしさが分かる大人の味。ぜひいろいろ試して楽しんでください。
コメント
個人的にはピーベリーが好きです。
我が家の経済力では「焙煎機」という贅沢な器具に資金投入するのは困難なので
銀杏煎り器や胡麻煎り器を使いますが、ピーベリーは豆が小さいので
これらの器具でも煎りやすいです。
コーヒー生豆を種まきした経験はありませんがニュークロップ生豆なら
少しは発芽するかもしれませんね????
コメントありがとうございます。
工夫して焙煎されているのですね。ピーベリーという言葉が出てくるとは、さすがにマニアですね。毎日美味しいコーヒーをいただきたいですね。
※クロップ
ニュークロップ:収穫したての生豆
カレントクロップ:その年に収穫されたもの
パーストクロップ;1年前に収穫されたもの
オールドクロップ:2年以上前に収穫されたもの
※ピーベリー
普通のコーヒーチェリーの中にあ半円球のコーヒー豆が2つ入っており、丸い部分と平らな部分があり、平らな部分で向かい合うようにコーヒー豆が入っています。一方でピーベリー(丸豆)は種子が1つしかないコーヒー豆です。