とても丈夫な低木で、株はこんもりまとまり可愛らしい花や葉をつけます。
刈り込みも耐えるので、生垣や盆栽にも利用されています。比較的耐陰性があり半日陰でも育ちます。斑入り種が入手しやすいですが、八重咲きや二重咲きの品種はまだ出荷量が少ない様です。
花が白色はハクチョウゲ(白丁花)、紅色はコウチョウゲ(紅丁花)と呼ばれます。
ハクチョウゲの特徴
アカネ科ハクチョウゲ(セリッサ)属で、沖縄、台湾、インドシナ等を原産とする常緑低木です。
「白い丁型の花が咲く」ことが命名の由来になっています。丁型とはいわゆるラッパ型の事です。
雌雄異株です。
葉はギザギザのない楕円形で長さは6ミリから2センチ程度。枝から対になって生じます。新しい葉の軸は紫色を帯びるのが特徴です。
初夏(5~6月頃)になると、緑の葉の上に雪が降ったように小さな花を咲かせます。西日本の暖地では秋の気候の良い時期にも開花することがあるそうです。花は直径が1cmほどで一重ですが、八重や二重咲きの品種もらいます。花の先端は5つに裂け、外側は淡い紫色または薄紅色を帯びます。雌雄異株で花には5個の雄しべがあり、花柱の長いものと短いものがあります。日本ではほとんど結実しない様です。
高知県の四万十川流域などに自生しているシチョウゲ(紫丁花)は、シチョウゲ属で、別属になります。ベニバナハクチョウゲは勢い良く伸びる枝が出やすく、ハクチョウゲは比較的大人しめな樹形なので使う場所によって樹種を分けるのも良いでしょう。
やや短命な樹木で10年も経つと株が衰えて、だんだん枝枯れが目立つようになります。生け垣などにしている場合はあらかじめ挿し木で株を作っておき、古株が枯れてしまったら新しい株に更新するのが良いです。
育た方
耐寒性、耐暑性がありますが、若干寒さに弱いです。北海道以外では植栽可能ですが、関東以北の寒冷地では冬期に葉が枯れたようになり、落葉することも多いです。
植え付けは春から秋の成長期でしたらいつでも可能です。根付きやすい樹木ですが、根の張りがやや粗めです。特に土質を選ばずによく育ちますが、水はけの悪い場所だは根腐れを起こしやすいので避けます。挿し木によって簡単に増やすことができ、梅雨時に切った枝を挿せばほぼ確実に発根します。
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