針金のように細くしなやかな茎に、優美な花がびっしり咲き、明るく華やいだ印象の花です。
カラフルで花の大きさもさまざま、香りの強いものもあります。冬の寒さに注意すれば育てやすく、球根もよくふえます。
イキシアの特徴
アヤメ科イキシア属(ヤリズイセン属)の植物の総称です。
原種は50種あまり知られており、南アメリカのケープタウン付近が原産です。現在イキシアとして栽培されるものは、ほとんどがこれらの交配種になります。
葉は剱状で、基部と茎にあわせて数枚つきます。草丈は20~ 50cmくらいで、茎は直立して通常分枝はなく、剛直です。
花は4月から5月に開花し、数輪から十数輪が穂状花序または散形花序に付きます。夜になると花は閉じますが、日が当たるとぱっと大きく開きます。花径は2 ~ 3cmで、花色は赤・黄色・白・ピンク・紅、紫など豊富で、複色のものもあります。花は普通横向きに咲きますが、同じ向きに咲くものと、螺旋状に向きが違うものがあります。
育て方
半耐寒性ですが、越冬中に凍らないように、日当たりのよい場所で栽培すると、葉も寒害を受けず、きれいにのびのびと育ちます。
鉢植えの場合は、10月が発芽発根に適した時期となります。草丈が50~70cmと高く、1球で2本くらいの株立ちとなるので、鉢は風に倒されないような広さと深さがある鉢を使います。
夏の間は球根の状態で休眠しますが日本のように雨の多い気候では、病気などで球根が腐ることもあるので、掘り上げて秋まで乾燥貯蔵しておくのが確実です。
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