香りのよい穂状の花と紅葉。コバノズイナ(小葉の髄菜)。

品種のご紹介

長さ10cmほどの白いブラシ状の花序を出し、良い香りがします。日本の近畿地方以西、四国、九州には「ズイナ」が自生していますが、「コバノズイナ」の方が樹形がコンパクトで、園芸としては一般にコバノズイナの方が植栽されています。自然に樹形が整うので、剪定は必須ではありません。

コバノズイナの特徴

ズイナ科ズイナ属で、高さ1~2mほどの落葉低木です。
アメリカ東部を中心に分布し、湿地や森、小川や池の畔などに自生しています。

葉は単葉で互生し、長さ5~12cmの楕円形~倒卵形で、縁に刺状の細かい鋸歯があります。
葉の裏面脈上に白い毛がはえます。秋から冬にかけて深い赤から赤紫色に色づきます。

花期は5月から6月です。枝先にブラシ状の花序を出し、小さな白い花を多数咲かせます。
花序は4~15㎝の長さで、20~80個ほどの花を密に付けます。一つひとつの花の花径は5mm程度で、5枚の花弁を持ち、5個の雄しべと1個の雌しべがあります。花にはほのかに甘い香りがあります。

「ズイナ(髄菜)」の名前は、枝の髄が行灯の灯心に利用され、若葉が食用にされたことから来ています。

育て方

病害虫にも非常に強く育てやすい樹木です。水はけの良い日なたから半日蔭の場所が適しており、乾燥を嫌います。耐暑性は高く、特に対策無しで夏越し可能です。耐寒性もあります。北海道南部以南であればそのまま庭で冬越し可能です。植え付け適期は、厳冬期を避けた落葉期の 11月~12月、2月下旬~3月です。

■ヘンリーズガーネット
日本のコバノズイナの西洋種です。日本のものに比べて、葉が細めで、暖地でも良く紅葉するため、近年人気を集めている落葉低木です。やや暗めの赤色に紅葉します。

■サライブ
花にやや赤みを帯びます。

■リトルヘンリー
ヘンリーズガーネットの矮性種で、樹高は1m以内に収まります。

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