葉の様に見えるが枝! 不思議なナギイカダ

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赤いかわいらしい実が、なんと葉にくっついている。以前ご紹介したハナイカダに似ていますが、全く違う植物です。イタタタ、防犯用の生垣にも使われています。

植物の特徴

スズラン亜科ナギイカダ属の常緑小低木です。地中海沿岸が原産で、観賞用や生垣に利用されてきました。 雌雄異株で花は春から夏に咲き、冬に赤実を付けます。日本では雄株が存在しないとされ、種なしの実が出来ます。まれに、他のナギイカダ属の雄花の花粉により、結実する事もある様です。
卵形革質で先が針のようにとがっている葉状のものは枝が変形したもので、その中脈の下部に、初夏小さな花がつきます。

参考: 木のメモ帳(続・緑の散歩道)  廣野 郁夫様

■Ruscus aculeatus (Liliaceae) 約3分
Mireia Brunes

Ruscus aculeatus (Liliaceae)

海外では、butcher’s broom(ブッチャーズ・ブルーム)肉屋のホウキと言われています。 ヤングシュート(新芽)は食用アスパラガスのように食べられます。

昔は薬用、今では健康食品?

ナギイカダの根や茎から抽出されたエキス「ナギイカダ根エキス(ブッチャーブルームエキス)」はサプリメント、ハーブ、化粧品成分としても活用されている様です。しかし、赤い実そのものは甘さは無く、文献では軽い吐き気を催すとも記載があるので、安易に服用しない方が良いと思います。

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苗は日本でも売っています。

暖地の半日陰の適潤な所を好みますが、普通の土地でも育ち、移植は容易です。前述したように、雄木が国内では見当たらないので実生で増やす事はまず無理で、挿し木で増やす事ができます。4~18度の環境で育成します。

■イタリアンルスカス(ナギイカダの仲間)
濃い緑葉に赤い実がつき、可憐でおしゃれな低木です。通常のナギイカダは雌雄異株ですが、本種は雌雄同株なので、1株で実成りします。一年中実がなりますが、ピークは晩秋~初冬にかけてで、濃ピンク朱赤に熟した小さい実がつきます。耐寒性・耐暑性が強く、育てやすい品種です。

副作用

一般に、抗炎症性、芳香性、発汗性、利尿性、緩やかな下剤、および血管収縮剤として使用されているようですが、副作用として軽度の悪心やうっ血を引き起こすことがあるそうです。高血圧のある人は医師と相談してから服用することをお勧めします。

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