白花の小さいツバキ。イジュ(ヒメツバキ)

品種のご紹介

沖縄や石垣島に自生しており、梅雨時期に梅に似た白い花を花を木いっぱいに咲かせます。
花はほんのりあまい香りがします。

ヒメツバキの特徴

ツバキ科ヒメツバキ属の常緑高木です。
低木状にも生育するが、高さ10m以上になることもあります。若枝には当初は白い絹毛が密着して生えるが、後に無毛となります。葉は互生し、特に成木は枝先に集まって束生となる傾向がります。葉は披針形から楕円状披針形、あるいは卵形から倒卵形と形にかなり幅があります。表面に光沢があり、成葉は全縁です。

【Credit for photolibrary

花期は3~5月です。枝先から出る花茎は短くて多数に枝分かれし、その先に花が着きます。花弁は5~6枚で白い花の径は約5cmです。果実は偏球形で径2cm、熟すると5裂して種子を出します。

似ている直物として沖縄本島の中北部で見られるイジュ(伊集)という常緑高木は、小笠原のヒメツバキとは多少の差異があります。別種とする説、同種と見る説、同種内の別亜種とする説などがあり、混沌としている状況です。

パイオニア的な性格の樹木で、身近な二次林に数多く見られます。

■イジュ(約1分)
沖縄インターネット放送有限会社 様

イジュ

利用用途

庭園や公園に栽培されたり、各種の用材として利用されています。
また樹皮の粉末を魚毒として利用した事もありました。イジュの樹皮には「サポニン」という成分が含まれており、くだいて粉とし撒き、浮いてきた魚を獲って食べたそうです。微毒であるため、人が中毒するほどの影響は出なかったようです。この魚毒法は、他にもエゴノキ、チョウチクトウ、ユーゴなどの植物が使われたそうですが、現在日本では「水産資源保護法第6条」により禁止されています。

育て方

強健な樹木で寒冷地以外(関東以西)なら栽培は容易です。日当たりが良く水はけのよい場所を好みます。剪定は花後に行います。

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