白い大きな苞葉がステキ。5月の空に映える、ハンカチノキ。

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4月下旬~6月上旬になると、枝にハンカチがぶら下げたような花を咲かせます。暖かい季節を迎えてほっとした季節、青空に映えるハンカチの木を仰ぐと、きっと穏やかなひと時が得られるでしょう。
自生地は高原の涼しい所で耐暑性はあまりありませんが、四国や九州でも開花しています。
シンボルツリーとして公園や庭に利用されています。

白い花びらの様に見えるのは、実は葉なんです。

ミズキ科ハンカチノキ属の落葉高木です。
中国四川省雲南地方の標高1500~2000mの湿潤な森林中に自生しています。

一時期は絶滅したと考えられていましたが、19世紀後半に発見され、その後ヨーロッパを中心に公園や庭園に植栽されて親しまれています。樹高は15m~20mくらいになります。

葉は直径10センチほどの心型で、新葉には赤紫の模様が入ります。側脈は明瞭で、鋭い鋸歯があります。長枝につく葉は互生しますが、短枝は束生状につきます。

4月下旬から5月に、前年枝に白いハンカチのような姿の花を咲かせます。花弁はなく、たくさんの雄花と1個の雌花が1つの球形をつくり、大型の2枚の苞に抱かれるような形で開花します。花は咲き始めから1週間前後が見頃で、その後は苞が落ちてゆきます。

秋にできる実は長さ4cmほどで、緑色から熟して茶褐色になります。皮は固いです。
葉は紅葉した後に落葉しますが、実は落ちずに残ります。

開花するには苗木から10年程度に育った樹高3mほどの株規模になる必要がありますが、近年は苗木のうちから開花する一才性の園芸品種(「ソノマ」など)も流通し始めています。

■ハンカチの木(1分10秒)
ビデオ行脚 様

ハンカチの木

夏になると「コンロンカ」という植物が、「ハンカチの花」あるいは「ハンカチの木」として出回りますが、これはアカネ科で別の植物です。

育てて観賞しませんか?

多くの日照を必要とする陽樹ですが、湿気のある半日陰を好みます。寒さに強く、土質も選びませんから育てやすいです。植え付けは11月から3月中旬ころまでです。
耐寒性はありますが、乾いた寒風を嫌うので北風が当たらない場所を選んでください。気温の高くなる地域では水はけをよくして土の通気性を高め、夏場の蒸れを抑えましょう。

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