庶民的でも、魅力的 スプレーギク

品種のご紹介

暦は立冬を過ぎても、キクの綺麗な季節はまだ続きます。大輪で立派なキクも素敵ですが、小ぶりで品種改良が盛んなスプレー菊は育てやすくかわいらしいです。キクの仲間は観賞用だけではなく、除虫菊(キンチ〇ーの製品)や、食用菊など面白キクもありますそちらは次回以降にご紹介しましょう。

キクの仲間「スプレーギク」の特徴は

花の直径が6センチメートルから3センチメートルくらいの小型のキク(マム)で、 茎が途中で枝分かれして数輪の花を咲かせるという特徴があります。 スプレイー(Spray)とは先が分かれた枝との意味から来ています。元はアメリカで作り出されましたが西洋経由で入ってきたため西洋菊(洋菊)とも呼ばれ、大菊、古典菊、小菊と並んで日本でも親しまれてきました。

花の形がピンポン玉のようにまん丸いピンポンマムや、スプーンのように広がったストロー状の花びらがひろがる風車系のスプレーマム、花びらが先まで丸まって、イソギンチャクのようにもみえるスパイダー系というものもあります。 咲き方は一重のシンプルな物が多いですが、八重やポンポン・管咲きといったボリューミーなものも切り花や鉢花として人気があります。

スプレーギクの育て方

日光を好み、寒さに弱いスプレーマムは和菊と比べて成長が早くたくさんの花を咲かせることができます。開花するには日照時間が短ければならない短日植物なので直射日光がよく当たる場所に置くよりも、半日陰で育てる方がうまく行くことが多い様です。

しかし、最近はいろいろな品種改良により開花特性が細分化されてきました。 暑い時期の積算温度で咲いていく「夏菊」、積算温度と日長時間が関わって咲く「夏秋菊」、日長時間だけで咲く「秋菊」があります。

生産農家の方は1年を通して複数出荷させるために、人工的に日照量を調節する工夫をしています。

沢山ある品種から、苗を捜そう

一重や八重の他に管咲きとポンポン咲きなど花びらの形が豊富ですから、いろいろあって迷ってしまいます。でもじっくりと選ぶ楽しみがありますよ。

■書籍

■苗

最後に

私たちが一般的に見るキクは、もともと野菊という野生種を人が品種改良してきた歴史があります。スプレーギクは切り花として出荷される事が多く、長持ちする理由や、 清々しい香りと花のもつ気高さから 邪気を払うと言われており仏花にル買われる事も多いです。

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