花蕾群の配列がラクタル形状という幾何学模様が特徴です。自然界と数学は密接に繋がっている様です。最近はだいぶ野菜売り場でも見かける様になりました。ブロッコリーとカリフラワーの特徴をもつこの野菜、観賞しながら育てたり、料理して食べて楽しめます。
ロマネスコの特徴
アブラナ科アブラナ属の一年草です。
イタリアを原産とした植物でカリフラワーの一種と言われており、日本では、福岡県と宮城県を中心に全国的に生産・販売されています。
秋になり寒さを感じ始めると、中心部から花蕾(からい)が成長します。花蕾群の配列が一般的なカリフラワーと違い、フラクタルな形状で肥大化します。色はクリーム色から緑色の中間色で、姿はブロッコリーに近く背が高く、葉を展開します。一方、頂花蕾のみで側枝は発達しないカリフラワーの性質をもっています。しばらくすると、花蕾がいくつかに分離・独立して花茎が伸びて、アブラナ科の小さく黄色い花を咲かせます。
「スパイラル」、「ネオ・スパイラル」、「ダ・ヴィンチ」などの中早系の品種や、春と秋の二作が可能な早生種「ミケランジェロ」などがあります。
料理方法
未成熟のつぼみと花茎の部分を、生食ではなく調理して食べる野菜です。
茹でても炒めても変色が少なくおいしく食べられます。
旬の時期は11~2月です。冬の寒い時期に旬を迎える野菜です。味はブロッコリーとカリフラワーのちょうど中間という感想が多い様です。カリフラワーのような食感で、ブロッコリーのような瑞々しさと甘味がある野菜です。少し硬めに茹で上げると、よりロマネスコの食感を楽しめます。
■採れたてキッチン#1 ロマネスコのオーブンエッグ焼き(4分ン弱)
本田技研工業株式会社 (Honda) 様
育て方
市販の野菜用培養土で問題なく育ちます。アブラナ科の野菜は連作障害の心配があるので、前年にアブラナ科の野菜を育てた場所は避けた方が良いです。生育適温は15~20℃くらいですが、耐寒性に優れています。
種から育てる場合は、発根するまでの間のみ直射日光を避け、涼しく日の当たらない場所に置くようにしましょう。低温になると花芽ができやすい性質を持っているので、植え付けは晩夏がベストのタイミングです。植え付けが遅くなると、花芽が小さくなってしまい収穫の遅延と収量が減ってしまいます。
美しいフラクタル構造を形成させるためには丁寧な手入れと、肥料やりが必要です。
アブラナ科の野菜なので、アオムシの食害が発生しやすいです。また、ネキリムシやヨトウムシなどの被害にあうことがありますので、見つけ次第捕殺します。収穫するときは、引っこ抜くのではなく、ナイフなどで株元から切り取るのが良いです。
■スパイラル(種)
■ネオ・スパイラル(F1種)
■フレンチ(種)
■ダ・ヴィンチ(種)
■ミケランジェロ(種)
■ユーロスター(苗)
コメント