可愛い花穂と紅葉、滋養の実を楽しむ。ウワズミザクラ(上溝桜)

品種のご紹介

花は「サクラ」とは印象が違う細長いブラシの様な穂状の花です。実は甘く美味しく、未熟果は塩漬けにして滋養や酒の肴として古くから利用されています。秋の紅葉も美しいです。大きくなる木ですが、場所を選んで育てると大木に守られる暖かい場所を作る事ができます。

植物の特徴

バラ科ウワズミザクラ科の落葉低木です。
北海道南西部から九州まで幅広く自生するサクラの仲間です。公園だけではなく、低地の藪などにも多数見られます。樹高は10~15mくらいになります。

4月から5月にかけて白いブラシのような穂状の花を咲かせます。8月ごろから出来始める実は、緑・黄・赤・黒紫と移り変わり、十分に熟した実は甘くて美味しいです。

開花時よりも秋の紅葉の方が派手で人目を惹きます。紅葉は環境によって紅、ピンク、黄色と様々な色になります。

また、ウワズミザクラの近縁種として、ウワズミザクラ亜族として「エゾノウワズミザクラ」という種があります。この中でも花が紅色のものは、観賞用として流通しています。雄しべが花弁より短いのがウワミズザクラと違います。

実は食べられるし、滋養強壮にもいらしい

若い実を塩漬けにしたものは「杏仁香(アンニンゴ)」と呼ばれ、焼き物の前付けや酒の肴にされ、杏仁香を漬けた果実酒を杏仁香酒と呼びます。赤い実でアンニンゴ酒を作ると、紅色の果実酒が出来、黒く熟した実で作ると、濃い紫色の果実酒になります。どちらも滋養強壮に良いとされています。

育てて楽しみましょう

丈夫な性質を持ちますが、自生地は山間の沢沿いであり、湿気と栄養分のある土地を好みます。

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