切り花、観賞用に、背丈を抑えた洋ラン改良種 エピデンドラム

品種のご紹介

鉢栽培向けに品種改良がされた、洋ランのエピデンドラム。さまざまな色の花が不定期に咲くので時期を問わず楽しめます。寒さに弱いですが、比較的楽に栽培できる洋ランです。長い茎の先に咲く花が美しいため、切り花や生け花でも多く使われます。

植物の特徴

ラン科セッコク亜科エピデンドラム属の多年草です。
原産地は中南米の熱帯、亜熱帯地区に分布します。 野生種の草丈は1m以上にもなりますが、日本で流通しているエピデンドラムの丈は、30~100cmくらいで茎が長く伸びすぎないよう改良された交配種です。

細長い茎の先に花をつけます。多数の小さな花が形作るボール状の姿は特に印象的です。野生のエピデンドラムの色はオレンジが主流でしたが、現在では、オレンジ以外にも黄色、白、ピンク、赤、紫など半ボール状に小輪花を多数つけます。このままでも花は美しいのですが、株が長く伸びすぎて商品価値がないため、現在の交配種は茎を短く改良し、鉢物としても楽しめる大きさにされたものです。

日本では成長を抑制する「リードステムエピデンドラム」と呼ばばれるものが流通しており、現在では1000種以上もの品種があります。葉が垂れ下がる、茎が肥大する、棒状の茎をのばすなど、多種多様な形状をしています。

育てて楽しみましょう。

日当たりがよい、15度以上の環境で育てるのがポイントです。他のランに比べて暑さや寒さに強い性質はありますが、5度以下になると弱って枯れてしまいます。

苗植えと植え替えは、4~6月が適期です。5度以下になると枯れてしまうため、日本では鉢植えで育てます。培地が傷んできたり、根が回って根詰まりを起こしたりしたら、植え替えをしていきます。

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