マロン、クリ(栗)大好きなあなたへ。スィーツ、炊き込み、育成。

品種のご紹介

早く秋にならないかな~、マロン食べたい。今では季節を問わず栗をつかったケーキ、羊羹などが出回っていますね。よく考えてみますと、採りたての栗の良さ、皆さん知っていますか?

植物としてのクリ

ブナ科クリ属の一種で、私たちが食べているものは原種を改良して実が大きくなったものです。ただし植物学的には「実ではなく、果実」なのだそうですよ。

ブナ科の植物には、ブナやスダジイなどのいわゆる「どんぐり」の仲間でもあります。

クリの雄花

あ~、たまらない。渋皮煮/甘栗煮/マロングラッセ

ケーキにも「和栗」という名で、クリの形そのままトッピングされる茶色い渋皮煮、黄色で綺麗な見栄えの甘栗煮。あ~モンブランたまりませんね。そしてフランスで作られクリスマスや新年に食べられた「マロングラッセ」。どれもおいしいですが、違いを整理してみました。

渋皮煮
  • 渋皮とは、栗の一番外側の、硬くてツヤツヤした皮を剥くと出てくる繊維状の皮を言います
  • 皮の渋みを抜くために、水にさらしてアクを抜き煮こぼし、冷ます工程を何度か行っている
  • 砂糖を加えて煮立たせ、冷まし、お好みで塩やレモン汁、しょうゆやみりんを加えて煮ます。味をしみこませるため冷やす事がポイントです

甘栗煮
  • 渋皮をきれいに剥いてから煮るので、色が黄色くなり綺麗です
  • 渋皮を剥いた栗を一晩ほど水にさらしてアクを抜く
  • 栗が柔らかくなるまで茹で、一度冷まします
  • 砂糖やみりん、酒、塩などを加えた水を火にかけます。調味料が溶けたタイミングで栗を加えゆっくり煮含めて出来上がり

マロングラッセ
  • 渋皮を剥いた栗に 砂糖やシロップで煮て冷まし、砂糖を加えてまた煮るという工程を何度も繰り返してようやく完成させます

日本には、栗きんとん、栗羊羹 という食文化がある

くちなしの実で色付けされる栗きんとん、羊羹に入れられた栗もおいしいですね。

栗きんとん

栗ご飯、加工用に便利な剥きクリ

なんといっても、栗の加工には皮を剥く工程が大変です。しかし今は皮を剥いた栗も簡単に手に入りますので、利用する用途に応じて、むきグリを利用するのも良いかもしれませんね。

苗を育てて観賞用や、収穫用に

緑のイガイガ、鉢上で育てると意外と観賞用になります。また、最近では渋皮が剥きやすい品種なども出ていますので、収穫が楽になりますね。

クリは植えつけ1~2年後から収穫が可能です。根に菌根菌が共生しているので、やせ地でもよく育ちます。木は大きくなりますが、早くから結実させ、剪定をうまく行えば、かなりコンパクトに育てることも可能です。品種は早生から晩生までたくさんあります。近年、注目されるのは、渋皮の取れやすい‘ぽろたん’です。

栽培にあたっては、クリは自家不結実性のため、異品種の混植、または同一樹につぎ木が必要です。クリは風媒のため、1本だけでもいくらかなりますが、十分に結実させるには重要です。
(みんなの趣味の園芸より)

“ぽろたん”と”ぽろすけ”2品種セット
渋皮がむきやすい栗の苗木 15cmポット接木苗 各1本売り(ポット苗なのでほぼ年中植付け可能!)【果樹 2年生 接木苗 ぽろたん1本+ぽろすけ1本/即出荷】お互いが受粉樹となるベストマッチの2品種セットです。渋皮がとても剥きやすいように改良された品種で、日本栗なのに加熱すると渋皮を綺麗にむくことが出来ます。果肉は黄色く、粉質で甘味が強い。「ぽろたん」と「ぽろすけ」を近くに植えると受粉しやすくなります。登録品種(PVP)のため、営利目的の増殖は禁止されています。

■白栗(はくり)
とげのある鬼皮に白味を帯びることや、渋皮が剥離(はくり)しやすいことからその名前がついています。味はニホングリ独特の甘みと強い風味が特徴です。

最後に

ほくほく美味しい栗。お菓子からおこわまでいろいろな料理に使われ、愛されてきました。皮つきで風味のある和栗(渋皮煮)から、癖の無いおいし甘栗煮やおせち料理で楽しまれる栗きんとんまで、楽しさは尽きませんね。

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