葉や茎や根の部分を山菜として利用されるウドは、山野などで見かけますが栽培もされています。
山ウドは独特の香りは食欲をそそりますし、軟弱栽培した「白ウド、軟化ウド」は柔らかくこちらも美味です。ウドは「食物アレルギー」があるので、食べる際には注意が必要です。
山菜採りは、その植物を良く知ってから。ウドの特徴とは?
ウコギ科タラノキ属の多年草です。
日本では北海道から九州までの日当たりの良い山野や、半日影の斜面等に自生しています。
大きくなる草で、1.5m から 2m くらいになります。
茎は緑色の円柱形で太く、毛が生えています。葉は互生して、三角形をしており、長めの葉柄がつきます。晩夏から初秋ごろに花が咲きます。茎の上部に球状の大きな散形花序を多数つけ、柄が付いた径3mm ほどの白色もしくは薄緑色の小さな花を咲かせるます。
果実は、秋に直径 3mm ほどの球状の液果が実り、熟すと黒紫色になります。一果中に3 – 5個のゴマ状種ができます。種子は鳥によって運ばれ繁殖の助けになっています。
冬になると、地上に出ていた部分は枯れます。地下に残っている部分は、そのまま越冬しし、春になるとまた芽をだします。
似ている植物に「シシウド」というものがあります。花の形状や色、容姿も似ていますが、ウドは自由に枝分かれしますが、シシウドはミツマタになっているのが大きな違いです。
一般のヤマウドより鮮明な赤い新芽で、香が強く柔らかく、アクが少ないのが特徴の「紅ウド」というのも要チェックですね!
お店で売っている緑色の「山ウド」、実は栽培品が多い
野生のウド、または「軟白ウド」を緑化したものが山ウドと呼んでいます。
緑化した山ウドは、出荷前に光を当てることで葉先を緑色にします。軟白ウドに比べて香りと風味が強く、苦味やアクも多めですが好まれます。野生のものはさらに、茎まで緑色です。
(★ポイント)野生と栽培品の「山ウド」の見分け方
・葉さきのみ緑の場合 → 軟白ウドに光を当ててかた出荷
・茎、葉も緑の場合 → 野生に生えているもの、または畑で栽培したもの
山菜の収穫方法とは(時期、部位)
若葉、蕾、芽、茎を食用として食べることができます。
春の若芽が出た時期は、茎や根も柔らかく食べる事ができます。山のいろいろな場所に生えているので、枝や草などが守るためにも、長袖、ズボンと靴を選んで採りにいきましょう。あらかじめ、下見をしてから後日行くのも確実で良いですね。
4月の終わりから5月くらいが収穫の目安になります。
一か所から複数の茎が出ている場合は、1本を残して他を収穫しましょう。また毎年収穫する場合は同じ場所ではなく、他の所で収穫すると乱獲につながらず資源の温存になります。カッターナイフで茎の柔らかい部分をカットして収穫したり、小さめのスコップを用意して根本を少し掘り上げて収穫すると良いですよ。
若芽の時代を過ぎて成長期になってくると、意外と茎は硬くなり茎の僅かな中心部しか柔らかい所はなくなります。その場合は、柔らかい若葉だけ収穫してお浸しやてんぷらで楽しむと良いですよ。
育てた楽しむ
水はけのよい土壌でよく育ちます。地植え、鉢植えどちらでも育てることは可能です。鉢植えの場合は、7号以上のサイズに一株を植えて半日陰の環境で育てるのが良いでしょう。植え付け時期は12月から5月頃までが良いです。種から育てる場合は、水に浸けてから20℃以上で発芽させます。
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