かわいらしく、清々しい ヒメシャラ

品種のご紹介

散歩をすると時々、庭木で見かける事があります。青い空、白い雲。細く繊細な枝葉は高原の雰囲気を醸し出します。

今回は、ヒメシャラを特集します。

ヒメシャラ

ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木。
6月~7月にかけて、ツバキに似た白い花をさかせます。ナツツバキ(シャラ)より、花や葉が小ぶりなため「姫シャラ」の名前が付いたそうです。神奈川県から和歌山県までの太平洋側や四国南部、九州、屋久島に分布している日本特産種です。垂直に伸び、15mほどの大木になります。

ナツツバキ(シャラ)に似ていますが種が違います。シャラの花は1日花で朝に咲き、夕方には落花する特徴があります。樹高は10mほどのの大木になります。

どちらもある程度の大きさになると樹皮が薄く、暗紅色を帯びたツルツルした状態になるので「サルスベリ」と言われる事もありますが、街路樹等に見られる白や赤ピンクの花のサルスベリとは違います。シャラやミメシャラは山に自生しますが、いわゆるサルスベリは山で見かける事はありません。

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利用

紅葉や幹が美しく、ツバキの様な花をさかせるので庭木としても利用されますが、大きくなる為、剪定や寄せ植え等の工夫をした方が良いです。
シンボルツリーとして利用されますが、夏場の直射日光が当たり続ける場所は避けてください。

繊細な葉や枝を活用し、高原の雑木林の様な風景を作る植栽も素敵です。
ヤマボウシなどの雑木類と共に植栽をする事で、清涼感を演出する事が出来ます。

ツバキと名の付くものは?

椿(ツバキ)と名が付くものを耳にすることもあるかと思いますので、以下にまとめてみました。ちなみにヒメシャラは「ナツツバキ」属で近縁種です。

名称分類開花期
ツバキ(ヤブツバキ)ツバキ科ツバキ属2月~4月
ユキツバキツバキ科ツバキ属4月~6月
ナツツバキツバキ科ナツツバキ属6月~7月

各生息地で気温も違う事があり、開花時期と名称に違和感がありますね。ナツツバキだけは冬に落葉します。

ちなみに「寒椿」という言葉がありますが、これは冬の季語であり品種ではありません。

お終いに

ヒメシャラは山に自生もしていますが、特徴的な幹の色や質感、繊細な枝葉から昔から親しまれ、盆栽やシンボルツリーとして植えられています。姫という名が付いていますが、高く伸びる木でもあるので植える場所をあらかじめ考慮する必要がありますが、ディスプレイにはとても良いので庭木として植えるのも一考だと思います。

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