濃厚でクリーミーな味と食感のアボカドは「森のバター」と呼ばれています。 最新のいろいろな調理方法や楽しみ方を丸っとご紹介。
アボカドの実力は?
果肉には20%の脂肪分が含まれその殆どが不飽和脂肪酸です。アボカドの不飽和脂肪酸は最近話題の人体に必要な オメガ3( α-リノレン酸 )やオメガ6(リノールさん)などが豊富です。血液をサラサラにしたりコレステロールを減らす効果があると言われています。
ビタミンE、ミネラルも豊富で、体の働きを維持・調整する働きがあります。さらに、食物繊維はキャベツやセロリの3倍、トマトやきゅうりの5倍とも言われています。一緒にサラダにして食べれば、便秘の解消などデトックス効果が期待できます。
いろいろな効果が期待できますが、加熱すると成分が壊れてしまいますから、できるだけ生で食べると良いでしょう。
涼しげな色合い、健康に良い、植物性バターとしてのイメージからアボカドが好まれているのではないでしょうか。
植物としてのアボカド
アボカドはクスノキ科でワニナシ属の常緑高木です。実は輸入品が多い中最近では農家さんの多角化経営により、国産栽培が増えつつあります。
基本的に自家結実性がありますが、1つの花が時間帯によって雌花になったり雄花になったりする雌雄異熟花のため自家受粉が起こりません。開花パターンは以下の2種類あり、異なる開花タイプの品種を混植すると結実しやすくなります。
最近では、耐寒性のある台木に各品種を接ぎ木した苗が販売、入手できるようになり、開花パータンを吟味して購入している方が多い様です。
種から観葉植物として楽しむ事ができます
実の中心にある種を綺麗に洗って、水栽培の容量で一部を水につけておくと、芽や根が出てきます。以下の写真では爪楊枝で種の一部を指して足場を作り、種の一部が水に浸かる様にて時々水を交換して暖かい所に置いておくと芽や根が出てきます。これを鉢上げすれば観葉植物としてのアボカドの出来上がりです。
実はこのようにして育てられた実生苗が、関東以南で時々鉢や露地植えでご家庭の庭などで目撃する事があります。
ただし、実生のアボカドはなかなか開花しません。一説によると30年たってようやく開花したり、50年以上たってやっとこ開花した例もあるようです。開花や実を収穫するのであれば、前章でご紹介した接ぎ木苗を選ぶ方が良いでしょう。
アボカド加工品
最近は食べるコスメオイルとして、アボカドオイルの人気が上がってきています。抗酸化油、難酸化油として利用されたり、石鹸にも利用されています。
また、アボドに果物、小松菜等ミキサーにスムージにして召し上がると、スムージーとしておいしくいただけます。
最後に
アボカドの魅力をお届けしました。皆さまはどこに興味を持たれたでしょうか。 果物として甘いというイメージとはかけ離れた果物ですが、 最近はトースト、刺身、スムージー等いろいろな楽しみ方が出ています。健康に良いと思って食べると一層おいしく感じそうですね。
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