日本固有種で人気の山野草です。5月から7月にかけて薄紫や白色の花を咲かせます。日光白根山の群落は有名で沢山咲いている風景は見ごたえがあります。乱獲のために群落を見かける事がすくなくなりましたが、最近は種で増やした株が通販で入手できますので、ご自宅でも安心して楽しめます。
山登りをしてシラネアオイを見つけよう ~特徴について~
キンポウゲ科シラネアオイ属の多年草で、一種一属の日本固有種になります。
北海道から本州中北部の日本海側にかけて、山地帯と亜高山帯のやや湿り気のあるところに分布しています。群生で有名な日光白根山以外でも、標高の高い山で多雪地域であれば比較的どこでも見られます。
背丈は20cmから30cmです。地下には太い根茎があって、複数の芽がついています。
春になるとゼンマイの様に力強くこぶしを上げるように小さな葉をくるませた芽が出てきます。
葉はカエデに似た形で、花が咲かない芽では葉を1枚展開し、開花する芽では葉を2から3枚つけた茎を伸ばして、その先端に大きな花が開きます。花色には紫色の他に白花種もあります。
花後は扁平な果実ができて、秋にはタネを散らします。
秋の半ば過ぎには葉が枯れて春まで休眠に入ります。
同じキンポウゲ科のクリスマスローズと花の特徴が似ています。園芸種として、班入りの葉も流通しています。
自宅で楽しむ。育て方のご紹介。
乾燥が苦手で暑さに少し弱い特徴があるので、どちらかというと寒冷地向きの植物です。
1年を通して明るい日陰を好みます。葉を傷めないように大切に管理し、芽を充実させることが大切です。庭植えの場合は、午後に日陰になる木陰等が良く、夏には一日中日陰になる斜面が良いでしょう。
春に株を購入する事をお勧めします。春先であれば、葉の中心に蕾が付いているものを入手すれば、購入後すぐに開花を楽しめます。秋に出来た種を、秋にうちに種まきをする事で翌春に芽吹かせることもできますが、株が大きくならないと花が咲きません。開花までに5年近くかかるそうです。
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